| 3シリーズの最強モデル、M340iが登場 |
BMWはつい先日新型3シリーズ(G20)を発表したところですが、今回はその3シリーズのトップレンジ、M340i、そして4WD版のM340i xDriveをリリース。
現在のBMWでは下から「(1)数字とアルファベットの通常シリーズ(320iなど)」「(2)M+2桁もしくは3桁の数字(M340iなど)」「(3)M+一桁の数字(M3など)」といった分類へと派生。
これまでは(1)と(3)しかなかったものの、(2)ができたことによって(3)の「M+一桁」モデルはよりスパルタン方向に振ることができたとも考えられますが、(2)はそれまでの(3)が持っていた性格の一部を有していると考えられ、つまり「M+数字2桁もしくは3桁モデル」はこれまでの(1)よりもずっとスポーティ、ということになります。
M3を除けば最もハイパフォーマンス
つまり、このM340iはM3とまでは行かないものの相当なパフォーマンスを持つということになり、実際に3リッター6気筒ツインスクロールターボエンジンは382馬力を発生(現行M3は431馬力なので、それに迫る勢い)。
M340i xDriveはその名称の通り4WDとなり、そのトラクションを生かして0-100キロ加速はなんと4.2秒。
現行M3はマニュアル・トランスミッションだと0-100キロ加速が4.3秒、DCTだと4.1秒なので、新型M340i xDriveは現行M3なみの速さを誇る、ということになりますね。
ちなみに最高速度は「リミッター作動」にて250km/hに制限されますが、そこまでの速度は軽々と出すことができそう。
トランスミッションは8速ATを採用していて、そしてBMWはMTやDCTを切り捨てる方向にあるため、今後は「M+一桁」モデルでもトルコン式ATの採用が拡大するのかもしれません。
なお足回りは「Mスポーツサスペンション」が標準装備となり、電制デフ、可変ステアリングラック、スポーツブレーキシステムもスタンダード。
フロントバンパーのエアインテークも拡大し、周辺の形状もより複雑かつアグレッシブなデザインに。
なお、M340iのフロントグリルフレームは「チタン調」。
最近のBMWはこのあたりを「使い分け」ていて、スポーツモデルのキドニーグリルフレームにはチタン調を、ラグジュアリーモデルにはメッキを用いていますね。
なお、グリル内部についてもZ4からとなるものの、こういった「縦ルーバーではない」意匠を採用しており、グレードごとの差異をどんどん拡大させているように思います。
BMW M340iのインテリアはこうなっている
M340iの内装はこんな感じ。
標準3シリーズの「ノーマル」内装がどういった状態なのかが明白ではないので比較が難しいのですが、ステアリングホイールがスポーティーに、そしてペダルがステンレス製に変更されているようですね。
おそらくオプションだとは思いますが、ヘッドアップディスプレイも。
シート形状はちょっとスポーティーになっているようですね。
シートにはMカラーのタブ、そしてシートベルトにもMカラーのステッチが採用されています。
合わせて読みたい、BMW関連投稿
-
BMWのジャンボキドニー装着車はやはり売れていた。4シリーズはメルセデスとアウディを圧倒し、XMはランボルギーニ・ウルスの販売を上回る
| 4シリーズはBMWで6番目に売れているシリーズに、そしてXMは5番目に売れているMモデルに | 一方、ジャンボキドニー装着車で成功しなかったのは7シリーズである さて、BMWがはじめて「バーチカル ...
続きを見る
-
BMW「世間はいま世界で走っている10億台の内燃機関搭載車の存在を忘れている。いくらEVを作っても、即座に環境問題を解決できるわけではない」
| 現代ほど電気自動車(EV)に対する考え方、環境問題に対するアプローチが分かれる時代はない | そして判断を誤れば会社の経営が傾く可能性も さて、多くの自動車メーカーが「期限を決めて」内燃機関(ガソ ...
続きを見る
-
メルセデス・ベンツは1959年にBMWを買収する計画を立てていた。ベンツは当時アウディを所有しており、この買収が実現していたら世界が変わっていただろう
| 実際のところ、メルセデス・ベンツとBMWは買収について取締役会レベルで合意に達していた | 結果的にメルセデス・ベンツはアウディを手放し、BMWの買収は実現せず さて、メルセデス・ベンツの前身であ ...
続きを見る