フォードGTの発売は意外と新しくて2005年だった
先代フォードGTはアメリカ初のミドシップスーパースポーツとして知られますが、その生産は1,500台のみという希少車。
ただし、それでもフォードGTをカスタム/チューンするオーナーは多く、このオーナーもその一人、ということになりますね。
なお、フォードGTについては、クライスラーにて「ヴァイパーのミドシップ化計画を進めていた人物がフォードに移籍して実現させたプロジェクト」である、という衝撃の事実も明かされています。
最高で2000馬力にまで対応可能
そして今回公開されたフォードGTもまたガッツリとチューンされており、その出力は1000馬力。
チューンを担当したのはアメリカ西海岸のヘフナー・パフォーマンスで、その改造費用はゆうに450万円を超える、とのこと。
ヘフナー・パフォーマンスはエキゾチックカーのチューンを得意としており、フォードGTの場合だとステージ1でイキナリ1000馬力、ステージ2では2000馬力というメニューがあり、今回の車両に装着されるチタン製エキゾーストシステムは約40万円のオプション装備。
外装のモディファイはその出力に比較して「かなり控えめ」ではあるものの、GTEクラスのレーシングカーに装着されるような巨大ディフューザーが大迫力。
車高も思いっきりローダウンされ、ブロンズカラーのホイールが足元を引き締めます(アメリカ人は本当にブロンズのホイールが好きなんだなあ、と思う)。
こうやって見ると、フロントフードのデザインは新型フォードGTにも引き継がれていることが分かりますね。
エンジンルームはこんな感じ。
もともとフォードGTに積まれるエンジンは5.4リッターV8スーパーチャージャーで558馬力を発生。
2005年の水準としては世界最高クラスと言っても過言ではないほど。
そしてエンジンルームにも美しさを求めるのがアメリカのチューニングマーケットの特徴でもありますね。
車体構造は「まんまレーシングカー」といった感じですね。
チタン製のエキゾーストシステム、KW製サスペンションが光ります。
1000馬力でも「そうとうな」出力ですが、フォードGTは2000馬力のチューンに耐えうるポテンシャルを持っているということになり、これもまた「驚き」。
インテリアは今見ても非常に斬新。
シンプルで「円」をモチーフにデザインされていることがわかり、まるでコンセプトカーのような雰囲気を持っています。
フォードGTにはこんな個体やバリエーションもある
フォードGTは1500台のみの限定生産ですが、中には「GTX1」なるロードスター版も存在。
何台が生産されたのかは不明ですが(チューナーによるコンプリートカー扱い)、おそらくは「数台しか無い」という超希少車です。
フォードGTのデザイナーが自らカスタムした個体も。
カラーリングは常人には思いつかないようなものです。
こちらは改造されたロードカーというくくりで世界最速を記録したフォードGT。
その記録はなんと時速471.4キロ。
VIA:Wheels Boutique