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ヒュンダイとリマックとが提携。「ミドシップスポーツ」含む数台を開発する契約を結び、スーパーカー市場にも参入か

2019/05/20

| ヒュンダイは以前からスポーツカー、スーパーカーに強い興味を示している |

ヒュンダイグループ(ヒュンダイとキア)がリマックとパートナーシップを締結した、と発表。
内容としてはヒュンダイの「出資」、そのリターンとしてリマックからの技術の提供であり、ヒュンダイグループはリマックに対して合計8000万ユーロを投資した、と発表しています。

なお、リマックはクロアチアの会社ですが、これまでにも「コンセプト・ワン」や「C_Two」を発表し、とくにC_Twoは0-100キロ加速1.85秒という世界最速クラスのクルマです。

加えてリマックは、ポルシェが10%その株式を取得したことでも知られ、ピニンファリーナが発表したエレクトリック・ハイパーカー「バッティスタ」もリマックの技術を使用したもの。

まさに時代の寵児としかいいようがなく、一代そして短期間でここまで成長を遂げたことについては驚きを禁じえません。

ヒュンダイはかねてよりスーパーカー市場への参入を表明している

なお、ヒュンダイはハイパフォーマンスカー部門「N」を持ち、スーパーカー市場への参入を考えていることでも知られます。
「N」はニュルブルクリンク、そしてヒュンダイの住所(ナンガン)の頭文字を取ったもので、メルセデス・ベンツ「AMG」、BMW「M」のような感じですね。

そして今回ヒュンダイとキア、そしてリマックは複数のクルマを開発することを契約に盛り込んでおり、その一つがヒュンダイの「ミドシップスポーツカー」。
そしてもう一台はハイパフォーマンス・フューエルセルカーだと言われています。

ヒュンダイは今回のコラボレーションについて、「クリーンモビリティの推進に向けてリマックは理想的なパートナー」だとし、リマックは「ヒュンダイグループのビジョンには感銘を受けた。今回のパートナーシップによって、我々そして顧客にとっても大変価値の高いクルマを開発できると信じている。リマックは若く小さな会社だが、ヒュンダイのような技術力に優れたパートナーを得られて幸運だ」と述べています。

ヒュンダイはかつてミドシップスポーツとして「ヴェロスターRMコンセプト」、その後に「RM15」を公開していますが、どちらも市販に至らず。
しかし今回リマックの助けを得てそれらの発展形もしくは新しいスポーツカーが誕生することになりそうですね。

なお、ヒュンダイは高級車とスポーツカーに対して強い関心を持っており、これまでにもランボルギーニ・ムルシエラゴやガヤルドをデザインしてきたルク・ドンカーヴォルケ氏、ブガッティのデザイナーであったサシャ・セリパノフ氏、そしてベントレーのデザインチーム、BMW M部門からはその管理者含めて数名を引き抜いており、既存モデルのブラッシュアップに加え、新型スーパーカーの開発に意欲的に取り組んでいる、と報じられています。

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