| しかもSRTヘルキャットだと707馬力。こんなクルマを普通に売っているとは |
ダッジがそのマッスル4ドアセダン、チャージャーのワイドボディ版を発売。
チャージャーはもともと1966年に2ドアファストバックとして登場しているものの、その後に3ドアハッチバック、そして現代では4ドアセダンに形を変えて(一時途切れながらも)継続される人気モデル。
おおまかに2ドアクーペ版が「チャレンジャー」、4ドアセダンが「チャレンジャー」という分類となりますが、チャージャはセダンだからといってチャレンジャーに劣る部分はなく、両者ともにアメリカンマッスルのベストセラーとして君臨しています。
SRTヘルキャットだと出力は「707馬力」
今回用意された「ワイドボディ」が選べるのはRT/スキャットパック、そしてハイパフォーマンスバージョンのSRTヘルキャット。※チャージャーは6グレードあり、オプションパックも多いのでラインアップがかなり複雑
このワイドボディを選択するとフェンダーが89ミリ拡大し、見ての通り「筋肉モリモリ」に。
これにあわせてタイヤ幅も拡大され、リアではなんと305/35ZR20というスーパーカー並みのタイヤを装着します。
そのほかだとサスペンションもチューンされ、ダンパーは3段階のダンピング調整が可能なビルシュタイン製に。
ブレーキはブレンボ製の6ピストン(これもスーパーカー並み)、ローターは2ピースというハイパフォーマンス版に置き換えられています。
「スキャットパック」を選択した場合、そのエンジンは自然吸気6.4リッターV8(HEMI)エンジンが搭載され、出力は485馬力というマッスルぶり。
トランスミッションは8速AT、駆動輪は後輪のみで、0−100キロ加速はこれも驚きの4.3秒という数字です。
そしてSRTヘルキャットの場合はスーパーチャージャーによって加給される707馬力版の6.2リッターエンジンが搭載され、0-100キロ加速は3.6秒、最高速度は時速315キロ。
これは新型ポルシェ911(992)よりも速い数字で、ダッジが「もっともパワフルで、もっとも速い量産セダン」と胸を張るのもうなずけますね。
なお、アメ車は「モデルイヤー制」を採用し、毎年変更があるのが常。
今回のダッジ・チャージャー・ワイドボディにも最新の変更が与えられローンチコントロール、ローンチアシスト、ラインロック機能も搭載しています(このあたりは2020年モデルのほかチャージャー/チャレンジャーと同じ)。
そのほか、電制ステアリングシステムが新しくなって「ストリート」「スポーツ」「トラック」「カスタム」モードを選択できるように。
2020年モデルのチャージャーは内外装の小変更を受けている
外観についてはワイドのボディのほか、グリルとサイドスカート、リアスポイラーのデザインが新しくなり、SRTヘルキャットだとバッジが「2ピース」構成へと変更されています。
内装だとヒーター/ベンチレーター付きのラグナレザー・フロントシート、そしてフラットボトムステアリングが与えられ、SRTヘルキャットの場合はあちこちに「SRT Hellcat」バッジやロゴが付与されることに。
インテリア系オプションだと「カーボン&スウェード・パッケージ」を選択できるようですね。
残念ながら日本ではダッジ撤退に伴い、正規輸入が途絶えてしまいしたが、高い人気を反映して並行輸入車を販売するショップも多数あり、入手はそう難しくないというのが現状です。
なお、2ドアクーペの「チャレンジャー」のほうはひと足お先に「ワイドボディ」が設定され、「SRTデーモン」同様の外観を再現できるようになっています。