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ポルシェ製V8/V12を積むと言われるロシア初の高級車、「アウルス」が初のショールームを大々的にオープン。今後は世界中での販売も

2019/09/01

| 大阪でG20が開催されたときには大阪にもやってきた |

ロシア初の高級車「アウルス」がはじめてモスクワのショールームに登場。
この「アウルス」はプーチン大統領主導で2013年から進められたブランドだといい、もちろんプーチン大統領もこれに乗るほか(プーチン専用車はポルシェの設計によるV12エンジンを積んでいると言われる)、官公庁にて使用したり、という用途を想定しているようですね。

なお、このアウルスブランドからはセダンのほか、SUV、MPVなどいくつかのボディ形状を持つ、しかしいずれも高級車が発売される、と報じられています。

ちなみにこのオーラスはロシア国営企業となり、「Central Scientific Research Automobile and Automotive Engine Institute(自動車エンジン及び科学の中央研究所、といった感じ?」にて運営される、とのこと。※すでに公式サイトもオープン済み

アウルスのクオリティはけっこう高い

このアウルスはロシア国内はもちろん、中国、欧州、北アフリカ、中東でも販売する計画があるといい、本格的な輸出計画を持っているということになりそう(そして、ライバルと比較して負けないだけの武器があるということになる)。

そして今回アウルスはモスクワに立派なショールームを開設しており、さらには2020〜2021年にかけて中国にも同様の規模を持つショールームを開設予定。

アウルス(AURUS)のブランド名は「AURA(オーラ)」と「AURUM(金)」とを組み合わせた造語で、おそらくは世界展開を睨み、覚えやすい言葉を選んだのかも。

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最初に発売されたのは「Senat(セナート)」で、これは4.4リッターV8ツインターボエンジンを搭載し、出力は598馬力。
トランスミッションは9速、駆動方式は4WDだと伝えられています。※オレンジ色のケーブルが見えることから、マイルドハイブリッドを搭載している可能性も
ちなみにこの4.4リッターV8もポルシェの設計だとされるものの、V12エンジンともども真偽は不明。

ちなみにこの「セナート」はG20開催の折、実際にロシアから輸送され、大阪の路上を走ったことは有名ですね。

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そしてこのセナートですが、ロシア初の高級車とは思えないほどに完成度が高いことが特徴。
内外装ともにロールスロイスと非常によく似ており、もしかするとロールスロイスが何らかの異議を唱える可能性もありそうですが、なんせ相手はあのプーチン大統領なので、ここは黙っていたほうがいいのかもしれません。

インテリアを見ると、大小の四角を組み合わせたエアコン吹出口やペダルを持ち、各部におけるデザイン的整合性が非常に高いこともわかります。

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メーターのグラフィックもなかなか。

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ダッシュボードにはアナログクロックが備わり、エアコン吹出口の装飾にはギョウシェ加工も。

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ウッドパネルも高級感満点。
カーペットもロールスロイスよろしく、モッフモフのようですね。

なお、インフォテイメントシステムはBMWのiDriveや、ひと世代前のアウディMMIのようなインターフェース。
エアコンの操作も物理ボタンで行うようで、このあたりはドイツのサルーンには遅れをとる部分ですね。

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こちらは「ロングボディ(リムジン)」のセナート。

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セダン/サルーンについては今後別のモデル「コルテージ」が発売され、さらには4シーターオープンも登場する、とも言われます。

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ロシアの自動車メーカーだとGAZ(軍用が多い)、UAZ(やっぱり軍用が多い)、アフトヴァース(普及車を生産している)、モスクヴィッチ(2005年に精算)、マルシャ(2014年に撤退)等がありますが、とにかく「昔のままと変わらないクルマを生産している」という印象も。

そしてぼくはやっぱり「ロシアのクルマ」というと、この画像を思い出さずにはいられません。

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