| たしかに以前、制作するというアナウンスはなされていたが |
アストンマーティンなどスーパースポーツのチューンで知られる「プロジェクト・カーン」ですが、別ブランドにて、オフローダーをカスタムする「チェルシー・トラックカンパニー」を展開しています。
そして今回販売中なのがチェルシー・トラックカンパニー製の「ディフェンダー・フライング・ハンツマン(Defender Flying Huntsman)6×6。
見ての通り6輪化されたディフェンダーで、以前に製作計画が発表されたものの、「まさかほんとうに作っていたとは・・・」と驚かされます。
その価格は驚くなかれ、3000万円オーバー
そしてこのディフェンダー・フライング・ハンツマンですが、実は「中古」。
2年前に販売されたワンオーナーの車両で、走行距離はわずか162キロ、とのこと。
ちなみに販売価格は23,999ポンド、邦貨換算にて3098万円という設定です。
もちろんディフェンダーには「6輪」は存在しないので、カーンが独自に「6輪化」したということになりますが、増加した重量に対応するためにエンジンはコルベットから拝借した6.2リッターV8(LS3)、430馬力を搭載。
トランスミッションは6速AT、駆動輪はもちろん「6輪全部(6WD)」。
なお、こういった6輪カスタムは、メルセデスAMG G63 6×6登場以後にわかに盛んになりましたが、現在ではやや収束の兆しを見せているように思います。
チェルシー・トラック・カンパニーのカスタムカーは基本的に「イカツい」ブラックのクルマが多いものの、細部にまで注意が払われるのも大きな特徴。
今回のフライングハンツマンについても前後バンパーが専用品へと変更され、グリルの変更、サイドステップの追加など盛り沢山なカスタムが施されます。
細かいところだとヘッドライトサラウンド、サイドベント、スペアホイールカバー、ロールバーなども追加され、ホイールは18インチ、タイヤはクーパー製ディスカバーA/T3スポーツへ。
ホイールはもちろん各パーツのカラー、ビス類に至るまで細やかな配慮がなされ、しかしそのラの中でもインパクトが強いのはこの「マット」の切り替え。
グロスブラックとマットブラックとの切り替えはまだ見かけることがありますが、この位置での突然の切り替えは非常に珍しく、ここなチェルシー・トラック・カンパニーのセンスの良さが伺える部分です。
ディフェンダー・フライングハンツマンのインテリアはこうなっている
なお、チェルシー・トラック・カンパニー製のカスタムカーはいずれも豪華な内装を持つことが特徴で、このフライング・ハンツマンもシート交換+フルレザーに加え、エアコンやパワーウインドウを追加した上でリモコンロックやシートヒータなどの快適装備が与えられています。
ステアリングホイール形状も改められ、ダッシュボードも張替え済み。
そして「KHAN」のタブが縫い付けられるなど、細部に至るまで手が入ります。
シート表皮にはパーフォレイト(穴あき)加工、パイピング、ステッチといった複数の技術が用いられ、これらは高級感が感じられる部分ですね。