| 現在テスト中、2社の製品が試験的に導入 |
アウディがそのインゴルシュタット工場にて、「上を向いて作業する人」の負担を軽減することを目的とし、「エクソスケルトンスーツ(強化外骨格)」を採用。
現在はまだ実験段階ですが、すでに数週間にわたって60人の作業員がこのエクソスケルトンスーツを着用しているようですね。
今回アウディが導入したエクソスケルトンスーツは2種類あり、ひとつはオットーボック(Ottobock)製のPeaxo、もうひとつはスケレックス(Skelex)社製のSkelex 360。
すでにいくつかのメーカーが強化スーツを導入している
なお、こういったエクソスケルトンスーツを工場で採用する自動車メーカーは少なくなく、フォードはすでに同様のスーツを採用。※エクソ・バイオニクス社製で、こちらのスーツのほうが強そうだ。戦うわけじゃないけど
上記2つとはまた別の会社の製品となり、「けっこうエクソスケルトンスーツ作ってる会社があるんだな・・・」と驚かされます。
そしてBMWが採用しているのは、「上を向いて作業する人」向けではなく、中腰になって作業する人向けに「足腰をサポートする」もの。
中腰の体勢で姿勢を保持できるようですね。
こちらもやはりエクソ・バイオニクス社製。
これらスーツは「姿勢保持」が目的だと思われ、「力を増強する」、つまりパワードスーツのようなものではないと認識していますが、そのうち「パワーアップのための」スーツができ、エンジンくらいなら一人で運べるようになるのかも(ちょっと無理か・・・)。
映画には様々なエクソスケルトンスーツが登場
なお、映画にはこういった外骨格スーツが多々登場していて、「プロメテウス」にも歩行補助型のスーツが登場しています(ただし2093年という舞台設定の割には洗練されていない)。
そして、やはり印象深いのは「エリジウム(2013)」に登場のエクソスケルトンスーツ。
公開前の資料には「(バイクの)川崎重工製」とあり、シリンダーには「KAWASAKI」のロゴがあったものの、なぜか本編ではこのロゴが確認できなかったのが残念です。※舞台は2154年
なお、このエクソスケルトンスーツは「着る」のではなく人体にボルトを通して「固定」するもので、脳から直接取り出した信号によって可動させるというもの。
これによって驚異的なパワーを発揮し、戦闘用ドロイドとも互角に戦える能力を手に入れます。
そしてこちらがハイパフォーマンス版。
LEDライトも内蔵された高性能バージョンで、劇中ではとんでもない跳躍力を見せることに。
そのほかエリジウムには日産R35 GT-R(改造されている)、ブガッティ製の個人用宇宙船なども登場し、なかなかに見どころがある作品に仕上がって、もしまだ観ていないのであれば、一度観てみることをオススメします。
参考までに、監督のニール・ブロムカンプ氏自身、自動車(シトロエン)がロボットに変形するというCMを撮ったことで有名になったという経歴を持っていて、こちらがそのCM「Alive With Technology(2004)」。
日産デュアリスのCMも同じようなテイストを持っていますが、こちらの初出は2007年なので、シトロエンのCMにインスパイアされた可能性が大。
ちなみにこのCMはけっこう人気があり、いくつかのパターンが製作されています。