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新型コルベットの話題いろいろ。「高いお金を払ってOP装着したのに内装ステッチがひどい」「0-100km/h加速は実測2.7秒」「ベースグレードで十分」

2020/04/17

| なんだかんだ言って、全般的に「コルベットは優れたクルマ」だと言える |

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さて、先日は「フロントバンパー内にあるダクトのルーバーがビス留めされていないのですぐに外れる」という問題が明らかになった新型コルベット。

今回は内装について、そのステッチがあまりにひどいと話題に。

どう「ひどい」かというと、上の画像のように、ブラックのダッシュボード形状に沿って走る白いステッチが「ブレている」ということ。

コルベットのダッシュボード表皮について、上下で2枚のレザーを張り合わせているのですが、この上下レザーの「継ぎ目」の上下に白いステッチがあり、しかしそのステッチと継ぎ目との間隔が均等ではなく、広くなったり狭くなったりしていることがわかると思います。

シボレーはこの問題にすぐさま反応

この問題はCorvette Forumにて公になったもので、当然ながらアップされるやいなや大きな話題となり、シボレーもこれに反応。

その内容としては「品質はシボレー(GM)にとって最重要命題であり、本件についてはサプライヤーとともに解決に当たる」。

現時点ではこの問題について「固有」なのか、「もっとある」のかは不明ですが、おそらくこのユーザーはなんらかの補償を受けることができるものと思われます。

ちなみにこの「レザーダッシュボードとホワイトステッチ」はわざわざ高額な費用を支払って装着するオプションでもあり、オーナーにとっては「えぇ・・・せっかくお金を払ったのに・・・」とがっかりさせられたのは間違いなさそう。

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(コルベットがどうなのかは不明ですが)多くの場合、ダッシュボードをレザーにするのにお金がかかり、さらに「レザーとは別カラーのステッチ」にするのにはさらに追加費用が必要。

一般にこのステッチは「コントラストステッチ」と呼ばれますが、レザーと対象的なカラーを用いることで高級感を表すことができるものの、目立つだけに「絶対に曲がってはいけない」部分でもあるわけですね(ブラックにブラックのステッチだと、曲がっていても目立ちにくい)。

よって、このコントラストステッチを再現できるのは「熟練した工員」のみとなり、こういった人々は給料が高いため、オプション価格もついつい「高額」になっているものと思われます(ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDの場合、このコントラストステッチをダッシュボードやシートに再現すると、ステッチだけで10万円くらいの追加料金がかかる)。

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全体的にはとくに品質問題は報じられていない

なお、こういった個別案件はいくつか報じられるものの、全体的にはC8コルベットの品質や性能については「予想より高い」という評価が多数。

ちなみにC8コルベットのグレードには下から1LT、2LT、3LTとなっていますが(上記のレザーダッシュボードは最上位の3LTに採用される)、シボレーによると、初期の受注においてベースグレード(もっとも安価な59,995ドル)、つまり「1LT」を注文したのはたった一人。

新型コルベット受注内訳。最上位グレードに74%が集中、ベースグレードは”たったの一人”。ノーオプションでの購入はゼロ、平均だと280万円、最高だと460万円のOP装着

そしておそらくは「その一人」であるユーチューバー、Daily Downshift氏が「ベースグレードのコルベットはどんなものか」という動画を公開しています。

これを見ると、フロントリフターが装着されないので、本来そのスイッチがある部分にはカバーが設けられていたり、ヘッドアップディスプレイやワイヤレスチャージ、フロント/リヤカメラ、ステアリングヒーター、電動可倒式ミラーなどが省かれているものの、このあたりは(コルベットの倍の価格となる)ポルシェ911にも標準装備ではないので「問題」とはならさそう。

そのほか、内外装を見る限りでも「価格以上」の品質や装備を持つように思えます。

新型シボレー・コルベットの走行性能はハンパない

そして新型コルベットというと「ミドシップ化」されたことが最大の特徴であり、これによって大きく運動性能が向上。

0-100km/h加速については、リアにトラクションが掛かることでその数字が大きく短縮され、シボレーの公式発表では「2.9秒」。

この数字はスーパーカー並みというか「スーパーカーを凌ぐ」とすら言えるもので、コルベットの価格を考えると驚異的としかいいようがありませんが、今回はその公称値である2.9秒をさらに縮めた「2.7秒」で加速したという動画も公開されています。

なんだかんだ言って「はじめてミドシップスポーツを作った」シボレーにしては”C8コルベットは驚くべき完成度を持っている”と言ってよく、今後登場するであろうZ06やZR1といったハイパフォーマンスバージョンの性能を予想すると、末恐ろしさすら感じさせられますね。

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