| このハイペリオンにはバックグラウンド含め謎が多い |
ちょっと前からティーザーキャンペーンを行っていた新興ハイパーカーメーカー「ハイペリオン」。
今回、そのニューモデル「XP-1(プロトタイプ)」を公開しています。
これは水素を動力源とする次世代ハイパーカーであり、ハイペリオンいわく「200名を超える研究者や科学者による、10年にわたる研究の成果」だとしていますが、次世代というよりは数世代先の未来から来たといってもいいルックスを持っているようにも思われます。
「何世代か先のブガッティ」?
全体的には塊感の強いデザインを持ち、車体前半と後半とで構造的に分けられているところや全体的なフォルムはブガッティ・シロン的。
もしかすると数世代先のブガッティはこんなクルマになるのかもしれません。
ちなみにサイドアンダーには謎のダクトのようなものがありますが、これは「ヴォルテックス・フォース」エアインテークと命名されています(ただし詳細は今回明かされていない)。
ドアは「Vウイング」、キャノピーはバブル形状で、特徴的なサイドブレードは「ソーラーパネル」とのこと。
それにしても複雑な形状を持っていて、よくこんなデザインを考えたな、と感心させられます(このノーズは、国によって法規にマッチしないかも)。
一方で細部に至るまで高いこだわりが発揮されているようですね。
ホイールはフロント20インチ、リア21インチサイズを装着し、ブレーキディスクは「カーボンセラミック」で、その直径は18インチだとアナウンスされています。
燃料は上述の通り「水素」ですが、それを出力に変換する方法などは現時点では不明です(FCVであること、ウルトラキャパシタ、いくつかのエレクトリックモーター、3速トランスミッションを有することは公開されている)。
ただし5分で水素をチャージでき、一回の充填によって1635kmを走行できる、とされています。
なお、0-100km/h加速は2.2秒、最高速度は356km/h。
ボディパネルの多くは「チタン製」だとされ、このあたりは航空宇宙産業からインスピレーションを得たのかもしれません。
車体の構造はやはりチタン、そしてカーボンファイバーによるもので、そのほかにも超軽量構造を採用することで車体重量は1,032kgに収まっている、としています(バッテリーが必要なEVに比較してずいぶん軽い)。
今回インテリアは公開されていないものの、プレスリリースによるとディスプレイはカーブ型の「98インチ」だそう。
このXP-1については、水素の可能性を幅広く知らせるために開発そして製造されるとのことですが、製造はアメリカで行われ、生産台数は300台のみ。
価格については現時点では公開されていませんが、もちろん「億(しかも1億円や2億円ではない)」ということが容易に推測できます。
参照:DPCcars