
| 今から開発してもガソリンエンジン車は生き残れず、よってコストを考えると新型S2000発売は「無い」だろう |
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さて、一部では2024年に復活するとも言われるホンダS2000。
米経済誌によると「デザインは初代S2000を踏襲」「アルミとカーボンを使用して車体重量は1360kg程度に収まる」「シビック・タイプRの2リッターターボエンジンを採用」という報道がなされています。
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米経済誌がホンダS2000の2024年復活を報じる!「シビック・タイプRのエンジン搭載、外観は初代風、アルミとカーボンを使用して重量1360kgに収まる」
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そこでデザイナーは考えた
この報道に触発されたのかどうかは不明ではあるものの、デザイナーであるSomak Biswas氏が考えたのが「新型ホンダS2000」。
予定する登場時期はS2000が発売された25周年記念(発表からだと26年)の2024年で、パッケージングとしては2シーターFR、ソフトトップにマニュアル・トランスミッション採用という「初代」の特徴をそのまま踏襲しています。
まず、同氏がこの「新型S2000」を考えるに際してピックアップしたのがライバルたち。
BMW Z4、ポルシェ718ボクスターといった面々を想定しているようですね(このあたりも初代と同じ。当時のBMWはZ4ではなくZ3でしたが)。

新型ホンダS2000のデザインはこうなる?
そこからは新型ホンダS2000のデザインに取りかかることになり、ここで重視したのは初代のクリーンさ、そして長いボンネット。
加えて、最近発表された新型シビック(プロトタイプ)のデザイン的要素も取り入れているといい、たしかにフロントからリアにかけての「水平」なライン、フロントバンパー先端の台形ロワーグリル、その両横のエアインテークにはその面影が見えるようですね。

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レイアウトは典型的なFRで、フロントエンジン、そしてリアにトランスミッションを積むトランスアクスル。
エンジンはウワサどおり、シビック・タイプRの2リッター4気筒ターボを想定しています。

インテリアは逆に独創的
なお、そのプロポーションやFRレイアウトについては初代S2000をイメージしたものの、インテリアはまったくのオリジナルなのが面白いところ。
ダッシュボードは「水平」で、その上には液晶ディスプレイが鎮座します。
ダッシュボードは「ムードバー」と命名されており、「サウンド(スピーカー)」、アンビエントライト、エアコンベントがひとまとめになった構造。
面白いのはセンターコンソールですが、この「三段」になったタッチ式コントロールパネルは「日本の寺院にインスパイアされた」のだそう。

実際のところどうなる「新型ホンダS2000」
新型ホンダS2000についてはこれまでにも様々なウワサがあり、今回の「前」だとホンダ創立70周年に新型S2000が登場すると言われながらもまったくそういった気配がないままに終わっています(初代S2000はホンダ創立50周年の折に発表されている)。
ホンダとしては「今はスポーツカーを作っている場合ではない」「SUVに注力しなくては」という考えもあったようですが、流行に迎合するのはホンダのやり方ではなかったはずで、それがむしろホンダの衰退を招いたのかもしれないと考えることも。

逆に「利益にならなくとも」スポーツカーを積極的にリリースするトヨタには大きな注目が集まっており、いわばその企業が「理想を追求するか」「利益を追求するのか」について消費者は敏感に嗅ぎ分けていて、やはり理想を追い求める企業に共感をおぼえることになるのでしょうね(たしかに、スポーツカーは儲からないから、より儲かるSUVを作ると公言する企業を支持する気にはなれない)。
ただ、ホンダでは八郷氏から三部氏(エンジニア出身)へと社長が交代することが決定しており、トヨタの社長が豊田章男氏へと変わった後に大きく(トヨタが)変わったように、ホンダも変わってゆく可能性があるのかもしれません。
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参照: Somak Biswas - Behance