| 「ボートテイル」の名は1920-1930年代の少量生産シリーズに由来 |
やはりロールスロイルは「人類が作りうる最高のクルマ」だった
さて、つい先日「ワンオフモデル、オーダーメイドを拡大する」と発表したばかりのロールスロイス。
今回はスウェプテイルに続く(近代の)オーダーメイドモデル第二弾、「ボートテイル」を発表しています。
なお、このボートテイル(ボートテール)の名は、1920年代から1930年代にかけてごく少量のみが製造されたシリーズに由来しているといい、今回は3台のみが製造され、そして今回公開されるのはそのうちの一台。
公式画像を見るに、ピクニックに最適なツールが付属するようで、このクルマが機能や性能を追求したり、単に快適性や高級さを追求しただけのものではなく、「心を豊かにする」クルマであるということもわかります。
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ロールスロイス・ボートテイルの価格は約30億円
このロールスロイス・ボートテイルにおいて特筆すべきはその「価格」。
なんと2000万ポンド(日本円で約30億円)に設定され、これまで「自動車史上でもっとも高い新車価格をつけていた」ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワールの15億円を遥かに超える値付けとなっています。
今回、3台のみが製造されるボートテイルについて、当然ながらそれぞれの個体が固有の仕様を持ち、今回公開されたボートテイルのオーナーは、(自身が所有する)1932年製のロールスロイス・ボートテイルについても同時にレストアを(ロールスロイスにて)行ったと報じられています。
このロールスロイス・ボートテイルのベースは「ファントム」で、プラットフォームはもちろんアーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー。
全長は5,800ミリ、しかし2ドアというなんとも贅沢な作りを持っています。
ボディパネルはすべてこのボートテイルのために新設計されており、LEDヘッドライトは「スリム」に。
ちなみにパルテノングリルは車体に埋め込まれる「フレームレス」。
テールランプも「横長」へと変更され、これはほかのロールスロイスのライナップとは大きく異る部分ですね。
ロールスロイス・ボートテイルの「基本はオープン」
なお、このロールスロイス・ボートテイルについて、基本は「オープン」。
ただし、外出時の急な天候変化に対しては、ロールスロイスが「一時的なシェルター」と呼ぶトノカバーの使用も可能。
デタッチャブル式ハードトップも用意されているようですが、それを装着した姿が公開されていないところを見るに、ロールスロイスとしてはやはり、このクルマを「オープンにて」乗って欲しいのでしょうね。
ロールスロイス・ボートテイルの車体後部には「ホスティング・スイート」
そして価格同様に衝撃的なのが、ホスティング・スイートと呼ばれる車体後部。
これはリアデッキに設けられた木質化粧板を持つ2枚のバタフライパネルの下にあるもので、これを開くと・・・。
クリストフル社製のカトラリー、そして食器類がズラリ。
もちろんシャンパンをセット可能で、冷蔵庫も2台内蔵されています。
ちなみにこのカトラリーや食器類、シャンパンが収まるトレイについて、アクセスしやすいように車体中央側が持ち上がり、15度の角度が付けられます。
加えてシートも左右に展開し、ここに座ってシャンパンやキャビアを楽しめるということになりますね。
こちらはデッキを閉じた状態。
なお、日差しから乗員やキャビア、シャンパンを守るために「パラソル」の展開も可能で、これはジョイントや骨組みまでもが丹念に磨かれたもの。
そのほか、ロールスロイス・ボートテイルはこんな特徴を持っている
そのほかにもロールスロイス・ボートテイルには様々なカスタムが盛り込まれており、その多くは「ロールス・ロイスオーナーでないと」気づかないような部分が多いように思います。
ホイールはボディカラー同色のアクセントつき。
メーターの針もボディカラー同色。
専用キックプレートも。
そして1822年創業、スイスの腕時計メーカーとしては7番目に古い歴史を持つ腕時計メーカー、ボヴェ(BOVET)の懐中時計が2つ内蔵されており、この文字盤にはリヤデッキ同様の素材が用いられ、「BOAT TAIL」の文字も。
どうやらトゥールビヨンが採用されているようにも見えますね。
ロールスロイス・ボートテイルを紹介する動画はこちら
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参照:Rolls-Royce