| マクラーレン・セナの持つ記録を2秒も短縮 |
これまでの経緯を見るに、実際に発売してくる可能性が高そうだ
さて、しばらく前に発表されたロサンゼルス拠点の新興ハイパーカーメーカーによる市販車「ジンガー21C(Czinger 21C)」。
今回ラグナセカ・スピードウェイにてコースレコードを樹立したと発表して周囲を驚かせることとなっていますが、今回記録した1分25秒44というタイムはこれまでのレコードホルダーであるマクラーレン・セナよりも2秒速く、まさに驚異的と言っていいものです。
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タイムはGPSにて検証済み
なお、こういった「タイム」そして「最高速」動画につきものなのが「本当かどうか疑わしい」という意見。
ただし今回ジンガーは「マルチGPSにてタイムは立証済み」としてその正当性を主張しており、まず記録更新は間違いないものと思われます。
ちなみにドライバーはジョエル・ミラー氏、タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2R、風速9メートル、気温は16度(華氏60度)という環境での記録達成だそうですが、このタイムの他にも1分27秒4と1分26秒6という数字を記録しており、安定してラップタイムを出せるクルマということが立証されたわけですね。
ドライバーのジョエル・ミラー氏によると、21Cの走りにはスポーツカーの魂が宿っているといい、「クルマが何をしているのか、ステアリングホイールで感じることができます。パワートレインができることは、最大出力では絶対に心を揺さぶるものです」とコメント。
ジンガー21Cはこういったスペックを持っている
ジンガー21Cが最初に夜に出たのは2020年のジュネーブ・モーターショーで、その後2021年6月に市販モデルを公開しています。
パワーユニットは「ハイブリッド」で、2.88リッターフラットプレーンクランク採用V8ツインターボ、トランスミッションは7速シーケンシャル、800Vバッテリー+前輪用2モーターにて構成され、総合出力は1,233ps(1,250PS / 919kW)、さらにオプションにて100psの追加の可能です。
参考までに、車体重量は1240キロ以下だとされるため、パワーウエイトレシオは1:1以下ということになりますね。
理論上の最高速度は452km/h(281mph)に達し、0-100km/h(0-62mph)を1.9秒、0-300km/h(0-186mph)を8.1秒、クォーターマイル(ゼロヨン)8.1秒という数値を主張していますが、これが達成できれば、リマック・ネヴェーラの非公式記録である8.6秒を上回ることを意味します。
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製造についてはAIそして3Dプリンターを取り入れており、その構造は他のいかなるスーパーカーやハイパーカーと異なることが特徴。
サスペンションまわりは「人骨」のようなアーム形状を持っている模様。
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「これははじまりにすぎない」
なお、ジンガー創業者のケヴィン・ジンガー氏によると、「これ(ラグナセカでの記録更新)は、我々がこれから行う数多くの圧倒的なパフォーマンスの示すはじまりにすぎない」。
つまりは今後他のサーキットでの記録挑戦も行うということになり、もしかするとニュルブルクリンクの記録を書き換えてしまう可能性も。
現在は世界中で数々の新興ハイパーカーメーカーが誕生していますが、発売はもちろんプロトタイプを制作するところまでこぎつける例は非常に少なく、しかしジンガーは数少ない「実現できそうな」プロジェクトなのかもしれません。
ジンガーは実際に記録を更新したC21を今年8月に開催されるモントレー・カー・ウィーク(ペブルビーチ)にて展示するといい、80台の限定生産に向け、受注を行ってゆくとアナウンスしています。
ジンガーC21がラグナセカ・スピードウェイを走る動画はこちら
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