| 当時購入を考えたものの、「ミニクーパーSの倍以上の価格」に手を出せずにいたことを思い出す |
そして今、ミニ・インスパイアード・バイ・グッドウッドの新車価格”570万円”は現行ミニの中では突出して高価なわけではない
さて、あまり知る人がいないと思われる「ミニ・インスパイアード・バイ・グッドウッド」。
グッドウッドは現在のロールスロイスが本社を構えるその地の名で、つまりこのミニは「ロールスロイスとミニとのコラボモデル」。
このコラボレーションが実現した背景には「ミニもロールスロイスも、現在はBMWの所有」という事実が関係しているものと思われますが、2012年に1000台のみが限定にて発売されています。
その仕上げはロールスロイス同様
このミニ・インスパイアード・バイ・グッドウッドにはロールスロイスと同様の素材そして仕上げが施されることが特徴で、まずそのボディカラーはロールスロイス専用のダイヤモンドブラックメタリック。
ホイールは17インチの「グッドウッド・スポーク」。
サイドには"Inspired by Goodwood "バッジ、エクステリア全般にはクロームライントリムが装着されていますが、ちょっと面白いのは、「エンジンはミニクーパーSと同じなのに、ボンネットはミニクーパーSのダクト付きではない」ということ。※エレガントさを重視したためだと考えられる
ただしミニクーパーSのボンネット上のダクトも「実際は貫通していなかった」ので、必ずしもあのダクトが必要だったわけではないのだと思われます。
そのほかのエクステリアはミニクーパーSと同じ。
なお、ロールスロイスとのコラボモデルといえど「RollsRoyce」の文字はなく、コーチラインも入っていないため「見た目は普通のミニ」に近く、まさに玄人向けのクルマだと言えそう。
その真髄はインテリアにあり
ただしエクステリアに比較してインテリアの変更範囲はかなり大きく、室内のほとんどの部分は明るいタンカラー(コーンシルク)のレザー張り。
内装トリムにはバーウォールナット。
そのほかウーブンヘッドライナー、クロームライントリム、ロールスロイスと同じフォントを採用するメーターも装備されています。
インテリアにもInspired by GOODWOODの文字が刻まれたプレート付き。
カーペットのカラーもコーンシルク。
なお、このミニ・インスパイアード・バイ・グッドウッドの特徴のひとつに「ロールス・ロイスと同じ、ウールを使用したモッフモフのマット」があったのですが、今回公開された画像には写っていないようですね。
当時「ちょっとだけ」ミニ・インスパイアード・バイ・グッドウッドの購入を考えたこともあったが
当時ミニクーパーSの価格は275万円だったと記憶しており、しかしこのミニ・インスパイアード・バイ・グッドウッドの国内価格は570万円。
当時ぼくはR56世代のミニクーパーSに乗っていて、インスパイアード・バイ・グッドウッドの購入を考えたこともあったのですが、「標準モデルのミニクーパーSの倍以上」という価格設定のために二の足を踏んだことを覚えています。
今回出品されている個体については走行距離74,191キロ、そして現在の価格は1万ドル超。
ロールスロイスの品質を手にできる価格としてはかなり安く、日本でも中古車が見つかれば購入を検討してみるか、と考えたりします(ときどき出てくるが、かなり高価)。
参考までに、ミニは3世代にわたって限定車「ジョン・クーパー・ワークスGP」を展開したものの、この「インスパイアード・バイ・グッドウッド」は1世代のみで終了しており、つまりは当時「それほど人気がなかった」のでしょうね。
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参照:Cars & Bids