| このビルダーは過去にエンジンを4基積んだハーレー・ダビッドソンを作ったことがあるらしい |
ボディサイドがいったいどんなものなのかも非常に気になる
さて、コルベットのリアになんとV8エンジンを2つも搭載してしまったカスタムカーが登場。
このクルマを制作したのはゴードン・トロンソンという人物だそうですが、これまでにもォードのレース用エンジンを2基搭載したフォード・モデルTや、4基のエンジンを搭載したフォード・エコノライン、さらには4基のエンジンを搭載したハーレー・ダビッドソン(これらだけで尋常ならざる人ということがわかる)を世に送り出したことでも知られるのだそう。
前後にエンジンを積む例はあるが
なお、ツインエンジンと聞いて思い浮かべるのは「前後ツインエンジン」。
文字通りフロントとリアにエンジンを積むというレイアウトですが、今回のコルベットはなんと「リアにエンジンを2つ並べる」というもの。
これは狭角V8を連結し1本のクランクシャフトを用いるW16とは異なり、完全に独立したV8(GM製のLT4)と横に並べるという配置を持っています。
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このカスタムカーについて現状まだ名もなく、リノ郊外にて公開されたばかりだといいますが、A~Bピラー、ドアとドアミラー以外のみにコルベットの面影を残しており、その他の部分は完全に新しく作りかえられている模様。
せめてフロントはコルベットらしさを残しても良かったんじゃないかと思いますが、ビルダーとしては「全く新しい」クルマを作りたかったのかもしれません。
リアセクションは当然ながら大きく作り変えられ、パイプにてガッチリとエンジンが囲まれており、このあたりを見てもそれなりに高い技術を持つと考えて良さそうですね。
レイアウトとしてはミドシップになるものと思われ、エンジンの後ろにトランスミッション、そしてそこからドライブシャフトを介してリアタイヤを駆動するのだと思われますが、その構造に起因してリアタイヤがとんでもなく後ろに移動しています(エキゾーストパイプがちょっとカッコいい)。
そのうえV8を横に並べているので幅が異常に広がっており、雰囲気的には日産「デルタウイング(下の画像)」を連想させますね。
このホイールベースの長さ、そして全幅を見るに、小回りがきくとは思えず、よって走行できる場所はかなり限られるんじゃないかと思います。
現時点でこのクルマについてわかっていることは少なく、しかし2基のLT4エンジンは合計で1300馬力程度を発生するものと思われ、最高速は(理論上)時速467キロ〜483キロに達するという予測もある模様。
これまでにも様々なカスタムカーを紹介してきましたが、そのトンデモ度では群を抜いていることは間違いなく、世の中は広いなあ、と痛感している次第です。
The hell is this? 📷 @Flat12 pic.twitter.com/q2pvCd16zE
— Axis Of Oversteer (@AxisOfOversteer) August 10, 2021
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参照:Road and Track