| フロントには「GR」バッジが装着され、おそらくはGRブランドからの発売となりそうだ |
おそらくは軽量コンパクト、高い運動性能を誇ることになりそうだ
さて、トヨタはつい昨日「バッテリーEVに関する新戦略」を発表していますが、その中で登場したコンセプトカーの数の多さ、そしてその布陣にはちょっとびっくり。
簡単に言うとその多くがスポーツ志向でありミニバンやSUVが意外と少なかったということですが、「トヨタ」ブランドにて気になったのはこの「SPORTS EV」。
現時点でその詳細は明らかにされておらず、しかしオープン、そしてその車体のバランスからしてミドシップスポーツをイメージしていることは明らかだと思われます。
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プラットフォームはe-TNGAで間違いないだろう
そしてこのSPORTS EVに採用されるプラットフォームはまずe-TNGAだと思われ、これはモーターをフロントもしくはリアに搭載し、バッテリー搭載位置の調整も可能というフレキシブルなもの。
おそらくSPOTS EVではモーターをリアアクスルに、そしてバッテリーをその前とシートとの間へと(ロータスの新型EVや、ポルシェ・ミッションRのように)チェスト式に積み上げることになるものと思われます。※下の画像はロータスのEV用”ミドシップ”プラットフォーム
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MR2復活はトヨタ積年の夢
なお、トヨタはかねてよりMR2の復活について触れており、「MR2を復活させることでスープラ、86とあわせてスポーツカーの3本柱にしたい」とも。
これまでにも何度かMR2復活の噂が出てきたものの、いまさらガソリンエンジンにて復活させたところで販売期間が短くなり開発コストを吸収できず、しかしPHEVだと車体が重すぎるということで「EVへの復活」へとシフトしたのかもしれません。
そしてEVでの開発であれば、これまでトヨタが「共同開発を行いたい」としていたポルシェと「ほぼ同じスタートに立つことができ」、ガソリン車のようにノウハウの供与を受けるメリットが薄くなり、むしろ自社開発によって優位に立てる可能性も(さらに、e-TNGAプラットフォームを使用すれば、他社との共同開発にてコストを按分するよりも低コストで自社専用ミドシップスポーツを開発できるかもしれない)。
現時点ではこのSPORTS EVについてボディサイズやスペックについては全くわかっておらず、もちろん搭載されるモーターのスペックも謎のまま。
ただし考えられるのは「リヤに1モーター、もしくはフロントにもモーターを追加して2モーター」という構成で、バッテリーは車体ミッド、そして2シーターという構成になりそうです。
そしてこれまでのMR2の性質、さらにはトヨタの方向性からすると「より多くの人に選ばれるクルマでありたい」と考えるはずで、となると「超」ハイパワー、「超」ハイスペック、そして「手が届かないような」高価格にはならず、フレンドリーな価格になるんじゃないか、とも予測しています。
なお、トヨタのデザイン統括部長 サイモン・ハンフリーズ氏によれば、このSPORTS EVをして「豊田章男社長のようなクルマ好きに見て欲しい」とのことであり、マスタードライバーである豊田章男氏納得のスペックが与えられることになるのかもしれませんね。
デザイン的には既存のトヨタ車はもちろんMR2やMR-Sとの類似性もなく、車体の割に長いホイールベース、極端に短い前後オーバーハング、何よりも低い車高とバブル形状のキャビンを持ち、典型的なスポーツカーといった印象を受けます。
トヨタが以前にパテントを出願し、1台のみを製造したミドシップスポーツコンセプトとは異なり(下の画像)、スポーツEVコンセプトでは「スポーツカーらしい」アグレッシブさが見られるのがいいですね。
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