| コロナの影響が色濃く残った2020年に比較して伸びるのは当然のこと、過去最高を発表する自動車メーカーが相次ぐ |
台数に加え、「利益」のほうが大きく伸びたんじゃないかと思う
さて、現在各自動車メーカーが続々「好調な」2021年の販売結果を発表していますが、今回ロールスロイスはなんと「117年の歴史の中でもっとも多い5586台を販売した」とアナウンス。
これは2020年に二泊すると49%増という大幅な成長ということになります。
やはり成長の要は「カリナン」
今回の発表に際し、ロールスロイスはモデルごとの内訳を発表していないものの、やはりもっとも売れたのはカリナン、そしてゴーストとのことで、中国、北米、アジア太平洋の主要市場を含む世界のほとんどの地域で過去最高の販売台数を記録し、新車の受注は2022年の第3四半期まで伸び、納車待ち期間が長くなっている、とも発表されています。
ロールスロイスによると、「特注(オーダーメイド)の依頼」が急増したといい、これはエルメスと共同制作した「ファントム織部」、さらにはワンオフのボートテイル、特別シリーズファントム・テンパス、ブラックバッジ・レイス/ドーン・ランドスピード・コレクションなどが多く露出したことに起因しているのかもしれません。
-
前澤友作がロールスロイスとエルメスにオーダーした特別仕様の「ファントム織部」!日本の古い陶器をイメージし、前澤氏のこだわりが隅々まで反映される
| ファントム・オリベに使用されたエルメスのレザー面積を考えると、カスタム費用はとんでもない額にのぼりそうだ | さて、日本が世界に誇るスーパーカー/ハイパーカーコレクターというと前澤友作氏。今回、同 ...
続きを見る
ロールスロイスはもともとが非常に高価なクルマではありますが、こういった特注車両は非常に利益をが厚いといい、よってこれらが増えるということは「販売台数が増える」異常に大きな意味を持っていると考えることも可能。
そしてロールスロイスではこの需要を満たすべく、2,000人以上が働くグッドウッド工場は最大限の生産能力(2交代制)で稼働し、来年には37人の新しい実習生がスタッフとして加わる予定出るということも補足されています。
現代ではこういったハイエンドセグメントのクルマにつき、「高度なカスタムを依頼して」購入することが常識となっていますが、ある意味では、1920年代に「車体とエンジンを自動車メーカーから購入し、キャビンはコーチビルダーに製作を依頼していた」時代に戻りつつあるという見方もあり、かつこの流れはどんどん加速することになりそうですね。
ロールス・ロイス・モーター・カーズCEO、トルステン・ミュラー・エトベッシュ氏によると、2021年が同社にとって「驚異的な年」だったことを認め、チームの努力を祝福し、また記録達成の要因として、新世代ゴーストが初めて通年で販売されたこと、ブラックバッジゴーストの発売、ビスポークのパーソナライゼーションに対する需要の高まりなどを挙げています
ロールスロイスはつい先日、2023年のデビューを予定している初のピュアエレクトリックモデル「スペクター」のティーザーキャンペーンを開始しており、これから新時代へと向けて動くことになりますが、当面この勢いが失われることはなさそうですね。
合わせて読みたい、各自動車メーカーの業績関連投稿
-
メルセデス・ベンツGクラス(ゲレンデ)の販売台数が過去最高を記録!さらにSクラスは前年比+40%、マイバッハは+50%を記録し、2021年は同社にとって「良い年」であったようだ
| ゲレンデ人気はもはや日本だけではなくもはや世界中に拡大 | 高級車を中心に高利益モデルの販売が伸長 さて、メルセデス・ベンツGクラス(ゲレンデ)の販売が伸びている、とのこと。メルセデス・ベンツその ...
続きを見る
-
ロータスの2021年は24%増、過去10年間で「最高」に。なお日本は英国に次ぐ2位の市場、アメリカも伸び香港は過去最高を記録
| エリーゼ、エキシージ、エヴォーラの最終モデルに人気が集まる | これからロータスは「エミーラの時代」へ さて、ロータスが「2021年の世界販売台数が24%増となり、過去10年で最高の販売台数を記録 ...
続きを見る
参照:Rolls-Royce