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イーロン・マスクCEOがインタビューにて「既存自動車メーカーを買収しようと思えばいつでもできるが、それはNOだ」「テスラ以外だとEV分野で進んでいるのはVW」と答える

投稿日:2022/05/14 更新日:

テスラ

| テスラは「やらないこと」を明確にすることで成長してきた会社だともいえる |

加えて、様々なチャレンジにて学んだことはかならず後に生かしているようだ

さて、様々な話題を提供してくれるテスラですが、相変わらずいろいろなところでいろいろなコメントを行っており、ここでいくつかを紹介したいと思います。

まずはフィナンシャル・タイムズのインタビューに答えたもので、「テスラが他の自動車メーカーを買収する計画はない」ということ。

これにはいくつかの理由があるようですが、テスラは常々「問題は需要ではなく生産能力だ」とコメントしており、その生産能力の問題を解決するには既存の自動車メーカーを買収するのが手っ取り早く、実際にテスラは「その気になりさえすれば」どの自動車メーカーでも買収できるだけの資金を融通できる可能性を持っています。

なぜテスラは既存自動車メーカーを買収しないのか?

そしてひとつめの「既存自動車メーカーを買収しない」理由としては、「車体の生産能力が上がったとしても、バッテリーの生産がそれに追いつかなければ全く意味がない」から。

実際にテスラはバッテリーの生産に重きをおいており、テスラの生産能力は現在でもバッテリーの供給能力に左右されているのかもしれません。

今回、イーロン・マスクCEOは既存自動車メーカー買収については明確に「NO」と言っているものの、バッテリーの生産に必要な資源を採掘するための会社、もしくは鉱山を買収したり、関連事業に乗り出すことについては「検討の余地がある」ともコメントしており、車体の製造よりもバッテリーの製造のほうが今後重要になると捉えているようですね。

イーロン・マスクCEOいわく「持続可能なエネルギーへの移行を加速させる上で、どのような制約があろうとも、我々は対処するつもりだ。鉱山会社を買いたいと願っているわけではないが、それが移行を加速させる唯一の方法であるならば、そうするだろう」。

テスラ
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そしてもう一つの理由は「既存自動車メーカーを買収しても無駄が多い」から。

テスラの最初の生産施設であるカリフォルニア州フリーモント工場は、もともとGMとトヨタの持ち物であり、1984年から2010年までニュー・ユナイテッド・モーター・マニュファクチャリング社(NUMMI)として機能していたものをテスラが買い受けています。

ただ、ここから学んだことは非常に多かったと見え、それ以降テスラは「工場を買収するのではなく」自社で工場を建設する方法を選んでおり、これはやはり既存のガソリンエンジン搭載車を作る施設はまったく役に立たず、それらを入れ替えたり再整備するよりは、「全く新しい工場を、自分たちの規格で建設したほうがずっといい」からだと思われ、この観点からも既存自動車メーカー、およびその工場の買収については「ない」と語っているわけですね。

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テスラ以外で、もっともEV開発や製造で進んでいるのは「フォルクスワーゲン」

そしてイーロン・マスクCEOは「テスラを除くと、もっともEVの開発や製造において進んでいるのはフォルクスワーゲンだろう」ともコメント。

現在はリビアン、ルシード、NIOといったEV専業のスタートアップが登場していますが、イーロン・マスクCEOはそういった新興メーカーではなく、旧来の自動車メーカーである「フォルクスワーゲン」を認めている、ということに。

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ただ、EVに関しては新しい会社であっても、古い自動車メーカーであっても「ゼロから」始めることになり、その意味ではフォルクスワーゲンも「EVスタートアップ」とみなすことができると同氏は捉えており、そして電動化自動車に対してもっとも頑張っているのがフォルクスワーゲンだと認識しているわけですね。

ちなみにフォルクスワーゲンCEO、ヘルベルト・ディース氏とイーロン・マスク氏とは非常に仲がよく、ヘルベルト・ディース氏は発売前のID.3の試乗にイーロン・マスクCEOを呼んだり、フォルクスワーゲン幹部を対象としたビデオ会議にイーロン・マスクCEOを招いたり、たびたび同社のミーティングやカンファレンスにおいてもテスラを持ち上げています。

しかしながらヘルベルト・ディースCEOのこういった「テスラ称賛」の姿勢はフォルクスワーゲンの役員会からすると面白くはなかったようで、一時はCEOの座を追われそうになったことも。

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このほか、イーロン・マスクCEOは「中国から非常に強力な企業が生まれると思います。中国には、製造業を強く信奉する、非常に優秀で勤勉な人々が大勢います。彼らは、夜中だけでなく、午前3時くらいまで仕事に情熱を燃やしていることでしょう。アメリカでは、人々は仕事に行くことを避けようとしているのに対し、彼らは工場から出ることさえしません」ともコメント。

これは実際に上海に工場を建設し、そこで生産を行った身ならでの体験から出てくる言葉なのかもしれませんね。

BWMはテスラ追撃のためにバッテリーコストの引き下げに注力

こちらはテスラの行動ではないものの、BMWがテスラに価格で対抗するため、30%コストを削減できる新設計のバッテリーパックを搭載するとの報道。

EVの価格が従来のガソリン車より高いのはバッテリーの価格が高いためですが、バッテリーパックの80%を占めるセルに使われるリチウムやニッケルなどの部品の価格上昇がEVの販売価格を引き下げることを困難にしており、BMWはその解決策を見つけたのかもしれません。

なお、EVは小型になればなるほど(車体価格が安価になればなるほど)車体に占めるバッテリーの価格が高くなる傾向にあり、そのためメルセデス・ベンツやアウディはコンパクトカー及びコンパクトEVから撤退する意向を示し、しかしBMWは「悩み中」だとも報じられています。

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そして悩んでいた理由の背景には「バッテリーコストを引き下げることができる可能性」があったのだと考えてよく、報道によれば既存サプライヤー(中国のCATLとEVE Energy、韓国のSamsung SDI、スウェーデンのNorthvoltのいずれか)がこの「30%コストを下げることが可能なバッテリー」を製造する、とのこと。

更にこのバッテリーセルは、テスラのバッテリーよりも「少なくとも2桁の割合」で高いエネルギー密度を持つといい、走行距離の面においてもテスラの優位に立つことになるのかもしれません。

参照:InsideEVs, Bloomberg

 

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