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マクラーレンとBMWとの提携話はまだ死んでない?両者は共同にて「エレクトリックスーパーカー」「クロスオーバー」を開発するとのウワサ。ボクはアリだと考える

2022/07/16

マクラーレン・アルトゥーラ

| 「マクラーレンとBMW」との提携はどう考えても両者相互にメリットがある |

ただしアウディがマクラーレンを買収すればすべての状況が変わってくる

さて、2017年から出ては消えているマクラーレンとBMWとのコラボレーションによる新型ハイパフォーマンスカーのウワサ。

この両者は一見して接点がないようにも思えますが、かつて自動車史に残る「マクラーレンF1」を世に送り出しており(搭載されるエンジンがBMW製のV12だった)、再び手を組んだとしても不思議はありません。

そして今回出てきた最新情報が「すでに両者は会合を持ち、2つのモデルの開発について話し合いを持った」というもの(別のルートでは、共同開発の覚書を締結した、という報道もある)。

マクラーレン
参考BMWがマクラーレンと電動スポーツカーの共同開発を行う覚書を締結したようだ・・・。ただしアウディの横槍によってそれが無効になる可能性が報じられる

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マクラーレンとBMWはエレクトリックハイパーカーの開発を共同にて行う可能性も

まず2つのモデルのうちのひとつについて、これはエレクトリックハイパーカーもしくはスーパーカーだと言われています。

マクラーレンがカーボンファイバー製プラットフォームを含むシャシーを担当し、BMWがバッテリー、エレクトリックモーター、ソフトウェアを担って開発するとされていますが、これが実現すれば、BMWがずっと作りたいと考えていたスーパーカー/ハイパーカーがようやく実現するということに。

なお、BMWがここでハイパーカー/スーパーカーを発売する理由はいくつかあり、まず「これまでハイパーカー/スーパーカーを発売できなかった理由」としては、ちょっと前まで時代は完全にSUVに流れていて、かつ厳しい環境規制や世の中の風潮によってスポーツカーの存在が「悪」に近い存在となってしまったからだと考えられます。

そういった状況において、SUVを差し置きスーパーカーやハイパーカーを開発するといったことなどBMWの役員会が承認するはずもなく、よってBMW M社の50周年記念の折に華々しく登場したのが「XM」だったわけですね。

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ただ、そこからなぜか世の中の雰囲気が変わってしまい、F1が大きく盛り上がり、ル・マン24時間レースには2023年以降、当のBMWはもちろん、フェラーリ、キャデラック、アキュラ、ポルシェ、そしてランボルギーニも参戦し、ここへかねてより参戦しているトヨタやスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス、さらに新しくプジョーも参加してモータースポーツ全体が大きな盛り上がりを見せそうな予感。

つまり世間ではスポーツカー熱が高まってゆくことが予想され、さらにはロータスが「エヴァイヤ」を発売し、フェラーリもエレクトリックハイパーカーを投入する計画を明らかにし、さらにはポルシェにもなんらかの新しい動きがあると言われ、ただでさえ同じジャーマンスリーを構成するメルセデス・ベンツやアウディの販売するスーパーカー(AMG GTやR8)への対抗手段を持たないBMWとしては、「このままスーパーカーやハイパーカーを発売せずにいると、スポーツイメージにおいて、大きく遅れを取ってしまう」ことに。

よってBMWはこの状況を打開すべくマクラーレンと手を組んで新型スーパーカー/ハイパーカーの開発を行うのでは、と考えられています。

これはもちろん、BMW単独ではそのノウハウや設備が不足しているためで、よってすでに実績のあるマクラーレンの力を借りたほうがより早く、より安価に開発ができ、かつ生産も委託できるために工場建設などの設備投資も少なくて済むことからBMW側にメリットが生じます(マクラーレンとしては、保有している設備を最大限に活かせる)。

もう一台の「BMWとマクラーレンとの共同開発」はクロスオーバー?

そしてマクラーレンとBMWとが共同にて開発するという2台のうちのもう一台はなんと「クロスオーバー」。

ただしSUVというよりはハイライダーに近いと言われ、要は発表されたばかりの新型トヨタ・クロスオーバー的なクルマとなるのかもしれません。

こちらについてはBMWよりもマクラーレンにメリットがあるものと思われ、というのもマクラーレンは現在SUVを持たないためにランボルギーニやアストンマーティンに遅れを取り、このままだと(プロサングエを発売する)フェラーリにも大きく差をつけられる可能性があるため(もしかするとロータスにも)。

そしてマクラーレンはCEOの交代を機にSUVの発売に向けて動くのではないかと言われていて、しかし逆にマクラーレンにはSUVのノウハウがなく、これについてはBMWがマクラーレンに技術を供与する可能性が大。

マクラーレン

マクラーレン・アルトゥーラ
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ただしマクラーレンはスチールのフレームを生産する工場を持たないので、車体についてはBMWが生産し、アッセンブリーについてはマクラーレンが行うなどの方法が考えられますが(まさかそのクロスオーバーに対し、マクラーレンのカーボン製シャシーを使用することはないと思う)、その過程において両者がそれぞれのメリットを享受できるのかもしれません(マクラーレンは年間1万台規模に対応する工場を建設したが、現在全くそのレベルに達していないので、設備が遊んでいる状態だと思われる)。

そう考えると、新しいBMWとマクラーレンとの関係性は「単に車両を開発する」だけではなく、両社における「包括的な業務提携」となる可能性もあり、株式購入を含む強固なパートナーシップ関係を構築することを視野に入れているのでは、と考えています(ただ、アウディがこれを邪魔するかもしれない)。

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参照:Car Magazine

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