| このバッティスタ・エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナは何から何までもが特別仕様 |
実車はニック・ハイドフェルドのドライブにてダイナミックデビュー予定
さて、ピニンファリーナがエレクトリックハイパーカー、バッティスタの新バリエーション、「バッティスタ・エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナ」を発表。
このクルマは、ジュゼッペ・アントニオ・ファリーナ、通称ニーノにちなんで名づけられたものですが、このニーノ・ファリーナは(ピニンファリーナ創業者の)バッティスタ "ピニン "ファリーナの甥なのだそう。
ただ、このニーノ・ファリーナの名は「ピニンファリーナの甥」としてよりも「F1グランプリ初のチャンピオン」としてのほうが有名であり、1950年の第一回グランプリの覇者として歴史に名を残しています(当時はイギリスGP、スイスGP、イタリアGPの3レースのみであった)。
ピニンファリーナはこう語る
今回のバッティスタ・エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナの発表に際し、アウトモビリ・ピニンファリーナのチーフ・デザイン・オフィサー、デイブ・アマンテア氏は「このエクスクルーシブ・モデルは、ニーノ・ファリーナの勇敢で大胆不敵な人柄と、モータースポーツにおける彼の驚くべき功績に敬意を表しています。史上初めてF1ワールドチャンピオンに輝いたドライバーとして永遠にその名を知られることになるであろう彼、そして彼のレースへの情熱に火をつけた張本人である私たちの創始者へのオマージュです」とコメント。
このバッティスタ・エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナは5台のみの限定モデルとなりますが、それぞれの車両はロッソ・ニーノで仕上げられ、ボディ下部には「ビアンコ・セストリエーレ」と「アイコニカ・ブルー」のラインが入り、ドアミラーとリアウィング下側にも同様のカラーが使用されています。
さらにはリアウイングには、月桂冠とビアンコ・セストリエーレの「01」。
されにヘッドライトには「NINO FARINA」のエングレービングが施され・・・。
車両の内外装には複数のニーノ・ファリーナのサイン入り。
ボディサイドには大きく「01」。
カーボンファイバー製フロントスプリッター、サイドブレード、リアディフューザーにて構成される「フリオーザ・パック」が標準装備され、オプションとしてはエクスポーズド・カーボンが装着されるカーボン・アクセント・パッケージ、そしてブラックアルマイト仕上げのブラッシュドアルミニウムが追加されるエクステリア・ジュエリーパックも用意されています(おそらくオフィシャルフォトの車両にはこれらオプションが装着されている)。
そのほか、ブレーキキャリパーやセンターロックリングはブラックにて仕上げられ、ホイールはサテンゴールド仕上げの10本スポーク鍛造アルミニウム製”Glorioso”デザイン。
レッド、ブラック、ホワイト、ブルーといった4色が使用されていますが、それでもうまくまとまっているのはさすがピニンファリーナ、といったところだと思います。
バッティスタ・エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナのインテリアはこうなっている
エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナのインテリアも当然ながら特別仕様となっており、特注のツートーン・インテリア(運転席はブラックレザー、助手席はベージュとブラックのアルカンターラ)で仕上げられ、左右どちらのシートにも専用のキルティングが入ります。
シートベルトはブルー、シートバックはレッド仕上げ。
そして運転席側のヘッドレストには月桂冠と「01」。※助手席側はピニンファリーナのロゴ刺繍
ステアリングホイールはエクスポーズド・カーボンファイバーとブラックのアルカンターラ仕上げ(ボトムにはニーノ・ファリーナのサインが入る)。※12時位置のリングはブラッシュドアルミニウムにレッドアルマイト加工
今回、このエディツィオーネ・ニーノ・ファリーナの価格は公開されていないものの、内容を見るに通常のバッティスタよりは「かなり」高そう。
ピニンファリーナの最高経営責任者であるパオロ・デラチャ氏は「私たちの顧客は、希少性、独占性、そして過去のピニンファリーナがデザインしたユニークなコーチビルドの代名詞である完成度の高さを求めています。バティスタ・エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナは、これらすべての要素を、イタリアで製造された史上最強のクルマ、バティスタの驚異的なパフォーマンスと組み合わせたものです」とコメントしており、この限定モデルに対して絶対の自信を見せています。
バッティスタ・エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナは、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて、元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドのドライブでデビューを飾るとアナウンスされており、あと数日後には、グッドウッドの公式動画にてその美しい姿を見ることができそうですね。
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