| ピニンファリーナはフェラーリとの決別の後、自動車メーカーとしての道に活路を見出している |
現時点では「B95」についてボディ形状やパワートレーンについても明かされていない
さて、アウトモビリ・ピニンファリーナが「B95」と名付けらたブランニューモデルを予告し、8月17日に発表するもよう。
これは現在発売済みの「バッティスタ」とは全く別のモデルだと思われ、発表時にはおそらく別の名が付与されるものと思われます。
現時点ではこの新型車について詳細は語られていないものの、ピニンファリーナによればB95は「イタリアン・ブランドからのまったく新しい提案であり、最近明らかにされたプーラ・ヴィジョン・コンセプトにインスパイアされたディテールを特徴とする」とし、さらには「目の肥えた顧客を満足させる ”絶妙なデザイン "を備えた "技術的傑作 "である」とも。
こういったコメントを見る限り、新しいB95は4つ以上のシートを備え、高い日常性と芸術性を持つハイライダーとなるのかもしれませんね。※ただしプーラ・ヴィジョンから拝借するのは「ディティール」だとしているので、バッティスタの別バージョンである可能性も否定できない
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ピニンファリーナはいま、新たな次元へ
ピニンファリーナはもともとコーチビルダーとしての創業となっていますが、その後フェラーリのデザインを請け負うことで大きく運命が変わります。
つまりは「フェラーリのデザインを行っている」という看板によって多くの依頼が舞い込むこととなるわけですね(そのぶん、フェラーリとの契約内容は主従的なものであったと言われる)。
実際のところ、中東の富裕層やブルネイ王室はピニンファリーナの大手顧客であったといい、自身が購入したフェラーリをピニンファリーナへと依頼してカスタムする例が多数。
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フェラーリ458のワゴン「ヴェニス」や458スパイダーは非常に有名な例ですが、この他にも多数のワンオフモデルが存在し、こういった依頼がピニンファリーナにとっての基調な収入源であったとも報じられています。
ただ、その後フェラーリが自社内製デザインへと切り替えるのと前後して業績が悪化して(フェラーリが自社でワンオフモデルを製造するようになったことも影響していると思う)インドのマヒンドラへと吸収されていますが、ベルトーネのように消滅するよりはずっといいのかもしれません
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そしてその後、マヒンドラの資金力をもって再起をはかり、そこで設立されたのが市販車部門の「アウトモビリ・ピニンファリーナ」。
自社の名を関した市販モデルは創業者であるバッティスタ”ピニン”ファリーナの積年の夢であったといわれますが、その孫世代が創業者の名を冠したピュアエレクトリックハイパーカー「バッティスタ」を発売することになり、そして今回のB95が第二弾ということに。
なお、ピニンファリーナは(プーラ・ヴィジョンを見てもわかるように)ハイパーカー専業メーカーを目指しているわけではなく、富裕層の要望に答えることができるラインナップを揃えることを目標としているといい、そこで今回のB95のの発表となったのだと思われます。
現時点ではボディ形状はおろか乗車可能な人数、はたまたパワートレーンについても不明なままではあるものの、モントレー・カー・ウィークでの発表を待ちたいところですね。
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