| 2022年以降のフェラーリはモータースポーツにおいて「イエロー推し」 |
イエローに加えてホワイトの重要性も強調され、今後のロードカーにおけるカスタムにも影響を及ぼすのかもしれない
さて、フェラーリが「エンツォ・フェラーリの誕生日」である2月18日に「2024年のFIA WECハイパーカークラスに参戦する499P」のカラーリングを発表。
実際に(はじめて)走行するのは3月2日のカタールであること、カーナンバーは昨年と同じ「50と51」ということもアナウンスされています。
なお、この「50」というのは(昨年に)フェラーリが50年ぶりに耐久レースに復帰することから選択された数字だと思われますが、その復帰1年目において、ル・マン24時間レースでは見事トヨタ・ガズー・レーシングを抑えて優勝を飾っており(マニュファクチャラーズランキングでは2位)、今年はトヨタとの激戦ぶり、そしてル・マンで王座を維持できるかに注目が集まります。
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2024年を走るフェラーリ499Pはこういったカラーリングを持っている
そこで今回発表された最新のフェラーリ499Pを見てみると、”イタリアのスポーツ精神の代名詞”としても知られるフェラーリのロッソ(今年の499P専用の調合が用いられている)に加え、2023年のカラーリングにて採用されていたジャッロ・モデナ(イエロー)がより大胆に組み合わせられることに。
このジャッロ・モデナは「(フェラーリ本社所在地である)モデナ市のカラー」でもあり、フェラーリのエンブレムにも採用される重要なカラーではありますが、499P登場まではそこまで表に押し出されることはなかったと記憶しており、しかし創立75周年を迎えた2022年、さらには499Pにて大きくこのカラーがクローズアップされ、フェラーリにとって新たなる人気カラーとなる可能性を秘めています(ロッソはフェラーリのレーシングチーム、スクーデリア・フェラーリのカラーであり、イエローはフェラーリという”会社”のカンパニーカラーだとも言われている)。※さらには2024年のF1マシン、SF-24にもイエローが大きくあしらわれている
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参考までにこちらは昨年バージョンの499P。
こちらと比較すると、2024年版の499Pは「横から見た時」のイエローの面積が大幅に拡大しており、実際に目にしたとき、”より”イエローが目に入るように考えられた結果なのかもしれません。
この499Pのカラースキームは1973年の世界選手権に出場した最後のプロトタイプ、312PBをイメージしたものだそうですが、メインとなるロッソは2007年のF1マシン、 F2007からインスピレーションを得ているものの、夜間における、あるいは視界が悪い際の視認性を高めるための要素が追加されているといい、つまりは新色ということになり、もしかすると近いうちにフェラーリのロードカーでもこのカラーが選べるようになるのかもしれません。
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2024年モデルのフェラーリ499Pを紹介する公式動画はこちら
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参照:Ferrari