
| フェラーリの「Eビルディング」の「E」は「エレクトリック」のEではない |
現時点ではこのE、ビルディングにてプロサングエ、SF90系が製造されている
さて、フェラーリは新しく建設した「Eビルディング」を公開していますが、「E」と聞くと「エレクトリック」を連想するものの、将来的にエレクトリックモーターやバッテリーの製造を視野に入れつつも、EVやハイブリッド関連のコンポーネント、電動車以外の製造を行うことについても触れています。※実際に非電動化車両、プロサングエもここで製造されている
ちなみに(フェラーリによれば)この「E」とは「進化(evolution)、環境(environment)、エネルギー(energy)」を指しているのだそう。
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フェラーリが新しい施設「E-ビルディング」を公開。主にEVおよび関連コンポーネントを生産することになるものの「Eは環境、進化、エネルギーを示します」
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フェラーリ・プロサングエ、SF90はこうやって作られる
そしてこの新しいEビルディングでは、プロサングエのほかにSF90系(XX含む)の生産が行われていますが、今回FLAMEではその風景を1本の動画にまとめて公開しており、ここでその様子を紹介してみたいと思います。
まずこちらはEビルディングの外観ですが、これまでのフェラーリの施設とは異なってずいぶん近代的なデザインを持っていることがわかりますね。
ちなみに設計はマリオ・クチネッラ・アーキテクツ、そして3,000枚もの太陽電池パネルが使用され、空調はこれらが生み出す電力によって賄われます。
中はこんな感じで、フロアに置かれているのは自走式のロボット。
このロボットの上に車両を載せ、必要な作業スペース(ライン)へと自走してゆくことに(これによって流れ作業のためのコンベアが不要になり、スペース効率が向上する)。
動画を見るとまだ生産が本格化していない時期に撮影されたのか、比較的余裕をもって稼働しているようですね。
動画ではエンジンの組立風景も見ることができ・・・。
こちらは旧工場のサンドキャスト(エンジンの構成部品は旧工場にて製造されているようだ)。※工場内のユニフォームにもシェルのマークが付与されており、両社の関係性はかなり深いものだと考えられる
そしてこちらはエンジンとトランスミッションのアッセンブリング工程(けっこう女性が多く働いている)。
こちらはプロサングエのドアパネルに・・・。
ダッシュボードへとパーツを組み付ける工程。
フェラーリはこのEビルディング竣工の際に「(公式プレスリリースにて)ロボットの大量導入」に触れていますが、見る限りではポルシェやランボルギーニなどほかのスポーツカーメーカーに比較して「人力」で組み立てている部分が多く、そこは「手作業」を重視しているのかもしれませんね。
ちなみにぼくはこの秋にフェラーリの本社を訪れファクトリーツアーに参加予定ではありますが、この新しいEビルディングを見学できるかどうかは現時点では「ちょっとナゾ」。
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参照:FRAME(Youtube)