Image:Stellantis Heritage
| アルファロメオは自社のヘリテージプログラムにて特別モデルを少量のみ生産している |
すでにいくつかのプロジェクトが公開済み、そしてあるいは進行中
さて、アルファロメオ4Cは残念なことに1代限りで生産が終了となっていますが、今回アルファロメオの親会社であるステランティスのヘリテージ部門が「3台のみ」特別な4Cを製作し販売することに。
この特別な4CはDTMチャンピオンのニコラ・ラリーニとのタイアップによって実現したもので、ヴィンテージカラーとホワイト、そしてレーシング風グラフィックスを組み合わせた外観が特徴となっています。
なお、これら3台のアルファロメオ4Cは新規に製造されたものではなく既存の車両をベースとしており、同部門の”リローデッド・バイ・クリエイターズ”プログラムによって実現したものだと紹介されており、すでに同プログラムからはアバルトOT1300(のオマージュモデル)が誕生していますね。
-
アルファロメオ4Cが5台限定にて「アバルト1300OT」として蘇る。ステランティスの「リローデッド・バイ・クリエイターズ」プログラムにより過去のOT1300を再解釈
| 今後、アバルトからは少量生産ならではの個性的なクルマが多数登場することになりそうだ | ただし現時点ではこの「アバルト 1300OT」の価格については公表されていない さて、ステランティスのクラシ ...
続きを見る
アルファロメオ 4C コレッツィオーネGT「ニコラ・ラリーニ」はこんな仕様を持っている
上述の通り、これら3台のアルファロメオ 4C”コレッツィオーネGT”は1993年にアルファロメオ155 V6 TIを駆ってDTMチャンピオンシップを制したレーシングドライバー、ニコラ・ラリーニに敬意を表したもので、実際にニコラ・ラリーニもアルファロメオのチェントロ・スティーレ(デザインセンター)チームおよびステランティスヘリテージと密接に協力し、これらカスタムスペックモデルのデザインに重要な役割を果たています。
現時点ではまだレンダリングにしか過ぎないものの、いずれも1970年代のジュリアGTのクラシックな色合いを反映しており、ボディカラーはそれぞれパイングリーン、プラムレッド、オーカーイエロー。
ただし、アルファロメオのデザインプロジェクトマネージャー、アレッサンドロ・マッコリーニ氏によれば「これらの色合いは、4Cのボディとより相性の良いようにわずかに改良されている」のだそう。
重要なのは、3台すべての車両がホワイトのフロントおよびリアバンパーを特徴とし、ボンネットにはアルファロメオのエンブレムグラフィックが施され、それに加えてホイールはボディカラーを取り入れたカラーにて仕上げられ、ニコラ・ラリーニのサインはボンネットとダッシュボードにあしらわれています。
(画像は公開されていないものの)ニコラ・ラリーニの意見を反映してインテリアは黒いマイクロファイバーにて覆われているそうで、これによってグレア(フロントウインドウへの反射)が最小限に抑えられているほか、ボディカラーに呼応するカラーハイライトが施され、統一感のある”モータースポーツに根ざした美学”を提供しています。
これら3台の4C コレッツィオーネGTには、シャシーやパフォーマンスのアップグレードが反映されておらず、スペックとしては「オリジナルのまま」。
ニコラ・ラリーニはアルファロメオ4Cに対する賞賛の気持ちを表明し、「これほど扱いやすい高速度車両を運転したことはありません。これはパワフルな車両において最も重要なことです。4Cはクルマ好きの皆さんの心に永遠に残るでしょうし、特に私の名前を冠した新コレクションの新しいオーナーには、最高のスポーティなドライビング体験を楽しんでほしいと思います」とコメントしています。
アルファロメオ4C コレッツィオーネGT「ニコラ・ラリーニ」の3台は(上述の通り)オーダーすることが可能だそうですが、現時点で価格は未公表、そして販売対象はコレクターのみ。
もちろんいずれの車両も「ステランティスヘリテージ部門によって製造、認証、販売される」由緒正しいもので、アルファロメオのファンに取ってはこれ以上の贈り物はないのかもしれませんね。
アルファロメオ 4C コレッツィオーネGTを紹介する動画はこちら
合わせて読みたい、アルファロメオ関連投稿
-
アルファロメオは4CをEVとして復活させる計画があるもよう。この「4E」はスパイダーボディを採用し、時期EV版ジュリアと車体を共有するとのウワサ
| できればアルファロメオ4C同様、カーボン製シャシーを採用してほしかったが | それでもアルファロメオにスポーツカーが増えるだけでもありがたい さて、アルファロメオはその社史に残る名車「4C」を20 ...
続きを見る
-
アルファロメオが「4C誕生10周年」を記念してワンオフによる特別な4Cを製作すると発表。まずはデザイナーが3案を示しファンからの反応を募ることに
| アルファロメオ、そして親会社のステランティスは「過去の遺産」を重用する方向へとシフト | 2021年の「アバルト1000SPに次ぐリローデッド・バイ・クリエイターズ第二弾 さて、アルファロメオが「 ...
続きを見る
-
アルファロメオは33ストラダーレに次ぐ特別モデルを続々リリース?「電動化によって様々な可能性が出てきます。かつ、すべてがスーパーカーというわけでもありません」
| アルファロメオは新CEOのもとで息を吹き返し、あらたなる伝説を築くことになりそうだ | 近年、ここまで元気のいいアルファロメオの姿を見ることはなかった アルファロメオは現CEO、ジャン・フィリップ ...
続きを見る
参照:Stellantis Heritage