| タイヤに関する技術の進歩がようやく「数値」にて証明されることに |
そして当時はカレラGTのパフォーマンスに「タイヤがついて行けなかった」ことも明らかに
さて、タイヤは「クルマのハイパフォーマンス化に合わせる形で」常に進化を遂げており、しかしこれまでは具体的にその進化が示される事例がなかったものの、今回はいかにその進化が優れたものであるかが数値をもって立証されることに。
実際のところ、クルマはタイヤの性能を超えて走ることはできず、よって多くのハイパフォーマンスカーはタイヤメーカーとともに開発が進められ、ブガッティやケーニグセグといった「緒高速域での」走行が可能なハイパーカーでは「タイヤの性能が追いつかず」そのポテンシャルを制限されていると言われています。
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この20年の進化で「20秒」のタイム短縮が可能に
そこで今回、独カーメディア「スポーツオート」がカレラGTに「最新のタイヤ」を装着してニュルブリクリンクを走らせているのですが、20年前に同メディアが(当時登場したばかりの)カレラGTを走行させた際のタイムは「7分32秒(ホルスト・フォン・ザウマのドライブによる)」。
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そして今回はポルシェが「現代の技術を用いて開発した」カレラGT専用の(よりグリップ力の強い)ミシュラン・パイロット・スポーツ・カップ2タイヤを装着し、ポルシェのプロドライバー、ヨルク・ベルクマイスター(5回のIMSAチャンピオンを獲得)を起用してラップタイムを計測したところ、驚くべきことに「7分12秒」というタイムを記録しています。
上述のように「タイヤは常に進化している」ものの、その進化が数値で示されたことはなく、しかし今ようやくその進化が実際のタイムにて示されることになり、ミシュランは「1年で1秒」も短縮したことが(そして当時、カレラGTはそのポテンシャルを十分に発揮できていなかったことも)明らかに。
カレラGTがラップする様子はスポーツオートがYouTubeへと公開した動画にて確認する事が可能ですが、「自動車史上、最高のサウンドを奏でる」と言われる5.7リッターV10エンジンのエキゾーストノートは非常に素晴らしく、カレラGTが今でも高い価値を誇ることも頷けます。
ポルシェ カレラGTが最新のタイヤにてニュルブルクリンクを走行する動画はこちら
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参照:sport auto(Youtube)