Image:Fiat
| さすがにこの「低価格リース」は前代未聞である |
まさかここまでフィアット500eの販売が苦しいとは
さて、販売不振そしてそれによる販売低迷が相次ぎ報道されるフィアット500e。
北米では「致命的なレベル」で売れていないと言われていますが、今回はなんと「頭金0ドル、月額利用料0ドル」という「実質タダ」で27ヶ月の間フィアット500eを借りることができるというリース契約が登場して大きな話題に。
月々9,640円でフィアット500eを所有可能
この契約を提供しているのはコロラド州オーロラにある「ラリーH.ミラー・クライスラー・ダッジ・ラム・フィアット」ディーラーで、このリース契約では本当に「頭金0ドル、月額料金0ドル」で27ヶ月間の契約が可能」。
Is it just us, or is driving around the city in Fiat 3+1 better? 😍 pic.twitter.com/eX4maEwyge
— Fiat (@fiat) April 21, 2024
ただ、リースは完全に無料ではなく、リース契約者は税金と手数料として合計1,693ドルを支払う必要があり、その内訳は「1,297.68ドルの税金と350ドルの処分手数料」。
これにより、月々の支払いは約62.69ドルになりますが、それでも日本円に換算すると9,640円となり、この金額でフィアット500を所有できるというのは大きな魅力かと思われます。
Charging your Fiat electric vehicle is quick and easy: high-power stations can charge up to 80% of your battery in just 30 minutes! ✅ pic.twitter.com/pJnetxQKmi
— Fiat (@fiat) September 6, 2024
なお、ここまで安価に提供できるのは州および連邦のインセンティブが関係しているといい、連邦政府では7,500ドル、コロラド州はさらに5,000ドルを提供することになると報じられていますが、それでも車両価格34,095ドルのフィアット500eがタダになる理由はちょっとナゾ。
参考までに、リース契約終了時には17,388ドルで買い取るというオプションも存在し、仮にこの価格でフィアット500eを顧客に買い取ってもらったとしても新車価格をペイできるわけではなく、これはつまり「(インポーターなりディーラーなりが)ノルマをさばくために赤を切ってでも処分」するということなのかもしれませんね。
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