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| 今後アルピナは「BMWが埋めることができない」ギャップを担当するものと思われる |
そしてBMWからの「次世代M8」を期待することは難しいのかもしれない
さて、以前よりウワサが出ていたBMW M8クーペの販売終了がついに現実のものとなり、まずは北米市場にてF92世代のM8クーペが姿を消すことに。
ちなみにM8カブリオレとM8グランクーペは「今のところ」販売が継続される予定だというので、M8ファミリーの中では「クーペがもっとも売れていなかった」ということなのかもしれません。
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代わりにアルピナが「B8クーペ」を発売?
ただし興味深いのは、M8クーペの販売終了とほぼ同じタイミングにて、アルピナが「8シリーズクーペのアルピナ版」らしきニューモデルの発表を示唆するティーザー画像を公開したこと。
現在アルピナは8シリーズ グランクーペをベースとした「B8」を販売していますが、これはM8ほどパワフルではないかわりにトルクに勝り、「扱いやすい」クルマです。
もちろん足回りはアルピナの通例に準じて「しなやかで快適」、そして内装も豪華で高い静粛性を誇るものと思われますが、8シリーズそしてM8のポジションそして性質上、多くの顧客が8シリーズやM8に求めるのは「M3やM4のようなスパルタンさではなく、上質な走り」であると思われ、よってBMWはM8クーペを販売終了とし、かわりにB8クーペを投入することとしたのかもしれません。
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なお、BMWは2022年にアルピナの買収を発表し、その買収が完全に完了するのは2025年だとアナウンスされていますが、ここ最近のいくつかのアルピナのニューモデルは(BMWのニューモデルと)タイムラグなく発表されているので、実質的にはすでにBMWのコントロール下にあると考えていいのかも。
そしてアルピナの役割は「BMWにとっては小さすぎて採算が取れない市場」を拾うことにあり、M8はBMWにとって「販売ボリュームが小さすぎるものの」、少量生産自動車メーカーであるアルピナにとっては「十分すぎる規模」であるのかもしれず、よって今後BMWはアルピナを活用することによって「BMWの補完」を行ってゆくものと思われます。
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