
Image:Zeekr
| ブランドバリューを考慮しなければ、現在の中国車は「かなり魅力的」な存在である |
ジーカーは日本進出直前、その展開に注目が集まる
中国のジーリー(吉利汽車)傘下のプレミアムブランド、「Zeekr(ジーカー)」が新型フラッグシップSUV「9X」の公式画像を公開。
まるでロールスロイス・カリナンのクローンのような迫力あるスタイルながら、価格はその1/4程度という驚異の新型SUVです。
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ジーカーX9の見た目は超高級、価格は意外と現実的?
このジーカー9X、見た瞬間に思い浮かぶのはロールスロイス・カリナンやレンジローバー、さらにはリヴィアン R1Sといった高級SUVたち。
しかも巨大なウォーターフォール・グリルは、ロールスの「パンテオングリル」さえも上回る存在感を誇ります。
つまりはパッと見の“オーラ”は抜群で、中国の富裕層に刺さりそうなスタイルを持っているわけですね。
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ざっと見るに、Cピラーのシルバー処理はカロールス・ロイス・カリナン風、リアのLEDライトデザインはレンジローバーを彷彿させ、しかしドアハンドルは非格納式(中国では格納式ドアハンドルがデフォルトである)、リアドアも通常開閉式で、全体的にやや古臭さや安っぽさも感じられるというアンバランスさも持っています(とくにドアハンドルの仕様はまったくナゾである)。
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ジーカーX9の気になるパワートレインはPHEV?
Zeekrは基本的にEVブランドですが、9Xのリアバンパーにはマフラー風デザインが確認されており、よって今回はプラグインハイブリッド(PHEV)が搭載される可能性が高いと推測されているものの、このマフラーは「飾り」であり、ドアハンドル同様、重厚で”レトロ”なガソリン車を意識しただけなのかもしれません。
ちなみに0-100km/h加速は「3秒台前半」と報道されていて、この数値を見るに、PHEVではなくEREV(レンジエクステンダーEV)という可能性も。
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気になる価格については500,000元~1,000,000元(現在の為替レートにて約980~1,960万円)だとされ、これはつまり「BMW X5やX6と同価格帯ながら、外見のインパクトはカリナン級、それでいて、パフォーマンスはハイパワーEV並みの俊足」というかなり“攻めた”ポジショニングがなされていることを意味します。
ジーカーX9の内装は映画館レベルになるかも?
内装については画像がなく、よってそれを知るには上海モーターショーでの正式発表を待つ必要がありますが、同社の高級ミニバン「Zeekr 009」では後席がフルリクライニング可能+43インチのシネマスクリーン搭載という豪華仕様もあることから、9Xにも同様の装備が期待され、あるいは「もっと高級」になるのかも。
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日米欧の高級車メーカーにとって、中国は長年「金のなる木」として存在し、しかし近年ではジーカーのような中国ブランドが富裕層の心を掴み始めているとされ、この傾向を鑑みるに、とくにレクサスLMの顧客がこのジーカーX9に流れる可能性もありそうですね。
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なお、ジーカーは「日本導入間近」とも報じられ、そして「どの車種が導入されるのか」が気になるところではありますが、このX9が導入されれば、あるいはけっこうな人気を獲得することになる可能性も考えられます。
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参照:Zeekr