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| 日産、2026年黒字化を目指す大改革を発表 |
その詳細は未発表ではあるが、ボクとしては「サーフィンライン」を復活させてほしい
日産自動車は決算内容とともに新たな事業再建計画「Re:Nissan」を発表していますが、この中には工場数の大幅削減と11,000人の追加人員削減という厳しい内容が含まれるものの、注目すべきポジティブなニュースも含まれています。
それこそは新型「日産スカイライン」の正式発表(予告)で、長年愛されてきたスカイラインが次世代型として復活を果たす計画が存在し、日産の新たな開発プロセスの第一弾モデルとなることがここで宣言されているわけですね。
ただし「スカイライン=GT-R」ではない
スカイラインと聞くと、かつてのGT-Rを思い浮かべるかもしれませんが、GT-Rは2001年以降、スカイラインとは別のモデルラインとなり独立しています。
その後、スカイラインは主にインフィニティブランドとして北米市場で展開され、G35や現在のQ50として販売されていて、つまり、新型スカイラインの発表は、実質的に(GT-Rにつながるものではなく)次期インフィニティQ50の登場を意味すると考えていいのかも。
現行Q50は2015年に登場しており、すでに10年近くが経過していて、400馬力を誇る3.0L V6ツインターボ「Red Sport 400」モデルも健在ではあるものの、さすがにフルモデルチェンジのタイミングを迎えており、やはりこの「新型スカイライン」とは「新型インフィニティG35 / Q35」なのかもしれません。
新型スカイライン、開発期間はわずか37ヶ月に短縮
日産は今回の事業計画の中で「開発期間の大幅短縮」にも言及。
これまでの長期開発体制を見直し、初期モデルは37ヶ月で開発完了、その派生モデルは30ヶ月での開発を目指すとしています。
これはトヨタやホンダなどの競合も採用する業界標準に近づくもので、この実現によって製品投入スピードの向上、そしてもちろん開発コストの削減が期待されています。
さらに新型スカイラインはこの新開発プロセスの象徴的モデルとなる予定であり、他にもCセグメントSUV(日産ローグスポーツ相当)やインフィニティ向け小型SUVの開発も発表され、この「新型スカイライン」に続くようですね。
スカイラインSUV化の可能性も?日本では「スカイラインクロスオーバー」の実績あり
「スカイラインとインフィニティ」との関係は既に述べましたが、過去には北米版インフィニティQX70(旧FX/EX)が日本ではスカイラインクロスオーバー」として(2016年まで)販売されており、こうした過去の背景から考えると、今回の新型スカイラインがSUVとして登場する可能性も十分に考えられ、セダンからSUVへの移行は現在の世界的トレンドでもあり、もし実現すればスカイラインのイメージが大きく変わることになるかもしれません。
新CEOイヴァン エスピノーサ氏のもと、日産に変革の波
2025年4月から日産CEOに就任したイヴァン エスピノーサ氏は、これまで日産のグローバル製品戦略を率いてきた人物、そして生粋のカーガイとしても知られています。
過去には「日産の販売終了済みモデルをひとつだけ復活させることができるとしたら何を選ぶか」と問われ、その際には迷わず「シルビア」と答えていますが、そう考えると新型スカイラインはクロスオーバーではなく「スポーツカー」として登場する可能性も(ただ、上述の通り、ビジネス的にはクロースオーバーのほうが”正しい”と思える選択であり、よってここをどう調整するかによっても同氏の手腕と今後が問われる)。
まだまだ今後の日産については余談を許さない状況ではあるものの、革新的なビジョンを持つ彼の下で、日産が再び“走り”と“技術”で魅せるブランドとして復活することを期待したいと思います。
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