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VW、ゴルフRに「アウディRS3の5気筒ターボ」を搭載? 25周年記念モデルとして400馬力超の“最強ゴルフ”が登場か

フォルクスワーゲン

| これまでに何度もウワサされてきた「ゴルフR400」がついに実現か |

「最後の、そして究極の」ゴルフとして話題を集めることになりそうだ

さて、「フォルクスワーゲンが、伝説的な直列5気筒ターボ「2.5 TFSI」エンジンをゴルフRに搭載する可能性がある」との報道。

英Autocarによれば、2027年に迎える「R」ブランド25周年記念に合わせて、アウディRS3用の5気筒がゴルフRの最上級仕様に採用されるとのことで、つまりは「次期ゴルフR」ではなく「現行ゴルフR」でこれが実現し、最終記念仕様となる可能性が高まっているわけですね。


ゴルフRに5気筒を積む計画は過去にも存在

実はこの話、初めて浮上したわけではなく、というのも2020年に「EA855」型エンジンをゴルフRに搭載する計画が報じられたことがあり、しかし当時はアウディ側の抵抗により実現に至らず。

しかし今では状況が変化しており、既にグループ内のクプラ・フォーメンターVZ5がこのユニットを搭載しており、最高出力は約400馬力に達しています。

さらに最近ではニュルブルクリンクでテスト走行する謎のRS3やゴルフR試作車が撮影されており、ゴルフRへと改良版5気筒を搭載するという可能性がますます高まっているわけですね。

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出力400馬力超、最強のゴルフに

アウディスポーツの責任者セバスチャン・グラムス氏は「電動化なしでもさらなるパワーを引き出せる」と発言しており、実際にドンカーブートF22では約500馬力仕様のアウディ製5気筒が採用されています。

VW版だと「そこまでは」高出力化しないものの、400馬力超のゴルフRが実現すれば、同車史上最強モデルとなる見込みであり、ずっと前から出ていたウワサが「ついに」実現するということに。

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なお、エンジンが4気筒から5気筒へと変更されたとしても、その重量増はわずか25kg程度とされ、さらなるブレーキの強化やシャシー補強を行っても大きなデメリットは生じないとのこと。

トランスミッションは専用に調整される7速DSGだと報じられ、残念ながら既に消滅したマニュアルの復活は期待できないようですね。

フォルクスワーゲン・ゴルフ


最新トルクベクタリング採用でニュル最速も視野

もし実現すれば、駆動系にはRS3譲りのトルクベクタリング式リアディファレンシャルも採用される可能性があり、ニュルブルクリンクでの記録更新も狙えるとみられ、実際のところRS3は現在「コンパクトカー」におけるニュルのレコードホルダー。

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なお、「最も速いゴルフ」だと現在の記録保持者はゴルフGTIエディション50(7分46秒13)で、”5気筒”ゴルフRが王座を奪う日が近いのかもしれません。

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価格はさらなる高騰必至

気になる価格ですが、既にゴルフR333(2.0L 4気筒仕様)がドイツ本国で76,410ユーロと「非常に」高額。

ベースのゴルフRでも55,540ユーロからとなっており、5気筒Rはさらに上となることは間違いなく、そこまで「高くなると」もうほかのクルマを選んだほうがいいのでは、という意見も出てくるかもしれません。

ただ、今後「R」ブランドは電動車専用となることが決まっており(ただし昨今の状況を見るに、これが覆るかもしれない)、この400馬力のゴルフRは「最後の内燃機関ゴルフR」として高いコレクター需要を集める可能性が高いのでは、とも見られています。

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VWグループ伝統の「5気筒」に花道を

この2.5L直列5気筒ターボは、1970年代から続くVWグループ伝統のエンジン形式。

既にTT RSやRS Q3からは退役しており、ゴルフRでの搭載は最後の華やかなフィナーレとなるかもしれません。

次世代のゴルフMk9はEV専用とされていて、内燃機関モデルは現行型が事実上の最終章になる見込みでもあり、「今しか買えない究極のゴルフ」として歴史に刻まれることになりそうです。

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参照:Autocar

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