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メルセデス・ベンツ、新型GLC EVを発表。ブランドの未来を担う「最重要モデル」、光る巨大グリルにて存在感をアピール

メルセデス・ベンツ、新型GLC EVを発表。ブランドの未来を担う「最重要モデル」、光る巨大グリルにて存在感をアピール
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| とにかく今のEV市場においては「目立つ」ことがもっとも重要である |

加えて新型GLCは中国市場で重視される「大型スクリーン」「パノラマルーフ」も兼ね備える

メルセデス・ベンツのベストセラーモデルであるGLCがいよいよ完全電動化されての発表を迎え、この新型「GLC with EQ Technology(以下GLC EV)」は、ブランド初の 新世代EV専用プラットフォーム「MB.EA」 を採用。

さらにAI駆動の最新OS「MB.OS」や、最大39.1インチのMBUXハイパースクリーン、改良型ドライバーアシスト、ヴィーガン認証インテリアなど、数々の新技術を搭載した次世代SUVとなっています。

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Image:Mercedes-Benz


新型メルセデス・ベンツGLCのパワートレインと走行性能

新型メルセデス・ベンツGLC EVは発売時点で以下の2種類が用意され、両モデルともに94kWhバッテリーを搭載し、最大330kWのDC急速充電に対応。

10〜80%充電は約24分で完了し、10分間で約240kmを回復可能であること、航続距離はWLTP基準で最大713kmであることがアナウンスされています。

  • GLC300+(RWD)
    単一モーター、369ps / 505Nm
    0-100km/h加速:5.9秒
  • GLC400 4MATIC(AWD)
    デュアルモーター、483ps / 808Nm
    0-100km/h加速:4.4秒
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また、ポルシェ・タイカン同様の2速トランスミッションを採用して街中での効率性と高速域での伸びを両立したといい、最大牽引能力は2,400kg(北米市場では牽引能力が重視される)。

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デザインとエアロダイナミクス

エクステリアでは特徴的な「発光グリル」がブランドの新しい顔として登場。※BMWに追随した形となりそうだ

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  • クロームフレーム+スモークガラス調メッシュ
  • オプションで942個の発光ドット+光るスリーポインテッドスターを装着可能(かなり高そうだ)
  • Cd値0.26(BMW iX3にはわずかに劣る)

全体的には「従来のGLCとEQシリーズの中間」といえる落ち着いたデザインで、20〜21インチホイールが選択可能です。

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ちなみに通常グリルはこちら。

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ヘッドランプ内にはスリーポインテッドスターが組み込まれ・・・。

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テールランプも刷新され、新型CLAにも通じるデザインを持つようですね。

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参考までに、ミュンヘン・モーターショー(IAA)でのメルセデス・ベンツの会場はこういったデザインを持っており、「光るグリル」には相当なプライドを持っていることがわかります。

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サイズと室内空間

ホイールベースはガソリンGLCより10cm延長され、居住性が向上していますが、この大幅な延長は「EV化されたことによる恩恵」だと考えていいのかも。

  • 後席レッグルーム:+4.8cm
  • 後席ヘッドルーム:+1.5cm
  • ラゲッジ容量:後席使用時 570L、最大1,740L(ガソリンGLCより拡大)
  • フロントトランク:127L
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参考までにフロントトランクはこんな感じ。

過去のいくつかのメルセデス・ベンツ製EVでは「フロントトランクが存在しなかった」ため、フロントトランク(フランク)設置は”ありがたい”部分でもありますね。

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インテリアとテクノロジー

新型GLCはインテリアにつき、以下の特徴を持っています。

39.1インチMBUXハイパースクリーン

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  • メルセデス・ベンツ史上最大の一体型スクリーン
  • メーター/インフォテイメント/助手席ディスプレイを統合
  • AIアシスタント(ChatGPT4o+Bing検索)搭載

操作系の改善

従来のタッチ式を廃止し、物理ボタン&ノブを復活させた操作性を重視した設計に。

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素材と演出

  • The Vegan Society認証の「ヴィーガンパッケージ」 を世界初採用
  • アンビエントライトは1兆通り以上のカラーパターンに対応
  • パノラマルーフには162個のスリーポインテッドスターが発光

オプションでは、従来型「MBUXスーパースクリーン」(10.25+14+14インチの3画面構成)も選択可能。

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ラインナップとオプション

新型メルセデス・ベンツGLC EVは多彩な仕様を用意しており、しかし日本への導入時にどう調整されるのかは現時点で不明です(簡略化される可能性が高い)。

  • AMGライン/AMGラインプラス(ナイトパッケージ付)
    AMGデザイン、専用シート、21インチホイールなど
  • エグゼクティブライン
    発光グリル、パノラマルーフ、スーパースクリーンなど
  • ピナクルライン/ピナクルプラスライン
    ハイパースクリーン、Burmesterサウンド、マッサージシート、ウインターパッケージなど
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発売時期と価格

  • GLC400 4MATIC:2026年末発売予定
  • GLC300+:2027年初頭発売予定

価格は未発表ですが、ライバルとなるBMW iX3に近い水準となることが予想されます。

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まとめ

新型GLC EVは、メルセデス・ベンツにとって「最重要モデル」となる一台。

コンパクトラグジュアリーSUV市場での競争は激化していますが、EV専用アーキテクチャ、世界初のヴィーガン認証インテリア、最新デジタル技術を備えたGLC EVは、同社の未来を象徴する存在となりそうですね。

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