
| 掃除機メーカーがブガッティに挑む衝撃の真実 |
【この記事の要約:30秒でわかる注目ポイント】
- 謎のメーカー「Kosmera」: 正体不明の新興ブランドが1,877馬力のEVハイパーカーを予告
- 規格外のスペック: 4モーター、パワーウェイトレシオ1:1、そしてAIコーチ機能の搭載
- 正体はあのメーカー?: CESの出展ブースから、掃除機で有名な「Dreame(ドリーミー)」との関連が浮上
- 驚愕のルックス: 4ドア版のブガッティ・シロンとも言える、美しくも野心的なデザイン
2026年のCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)を目前に控え自動車業界に激震が走っており、それは「Kosmera(コスメラ)」という聞き慣れないブランドが約1,900馬力というモンスター級のスペックを誇るハイパーカーの発表を予告したから。
「また実現不可能な夢を語る新興メーカーか?」と思うものの、しかし、その背後を調査すると”意外な大企業”の存在、そしてすでに現実味を帯びた「ある計画」とのリンクが見えてきます。
性能・デザイン・スペック:未知の「ブラックテクノロジー」
Kosmeraが主張するスペックは、既存のスーパーカーメーカーですら驚嘆する内容で、彼らが「ブラックテクノロジー(最先端の未知なる技術)」と呼ぶその性能をまとめると以下の通り。
主要スペック・機能一覧
| 項目 | 詳細内容 |
| 最高出力 | 1,877 hp (1,903 ps) |
| パワートレイン | 4モーター独立駆動(EV/PHEV) |
| パワーウェイトレシオ | 1:1(1kgに対し1馬力を目標) |
| サスペンション | アクティブ・リニアモーター・サスペンション |
| ステアリング | ステア・バイ・ワイヤ方式 / 2ハンドル解錠機構 |
| AI機能 | AIコーチ機能、AR-HUD(拡張現実ヘッドアップディスプレイ) |
特筆すべきはサスペンション技術で、これはアクティブ・リニアモーターを用いることによって「一瞬にして”高級セダンのような極上の乗り心地”から”サーキット仕様のガチガチな剛性”へと切り替えが可能」だとしています。
さらにはAR技術を用いたAIコーチがフロントガラスに最適な走行ラインを投影し、プロ並みのドライビングをサポートするという”まるでゲームのような”体験を提供するもよう。
謎のブランド「Kosmera」の正体を追う
ただ、どれだけ検索しても、Kosmeraという会社の実態を掴むことができず、さらにはCEOとされる「Winter Chen」という人物も業界では無名の存在です。
しかしティーザー画像に記されたCESでのブースナンバー、そして公式出展リストに決定的なヒントが隠されており・・・。
出展ブース「7067」の秘密
Kosmeraが発表会場として指定した「ブース7067」。
実はここに登録されていたのは、中国のスマート家電メーカー「Dreame Innovation Technology(ドリーミー)」であることが判明していて、Dreameといえば、高性能なロボット掃除機やドライヤーで知られるブランドでもあり、しかし2025年夏頃から「高性能EV市場への参入」を公言しています。
これまで公開されていた「Dreame EV」のレンダリング画像と今回のKosmeraのティーザー画像を比較すると、そのシルエットは驚くほど一致しており、つまるところこの「コスメラ」はドリーミーが計画している「超高級EV」のブランドということになりそうですね。
🚀 CES 2026 Launch Countdown Starts Now
— Dreame Global (@DreameGlobal) December 29, 2025
January 6 · Las Vegas Dreame returns to @CES 2026 with a powerful showcase.
From intelligent cleaning to a fully integrated smart home ecosystem,
breakthrough technologies and brand-new products will make their global debut.
Powered by… pic.twitter.com/QYwAH3OZs9
市場での位置付け:ブガッティ・シロンの「4ドア版」?
Kosmera(あるいはDreame)のハイパーカーが話題を呼んでいるもう一つの理由は「そのデザイン」。
流線型のボディラインや特徴的なサイドのC字型ラインは、世界最高峰のハイパーカー「ブガッティ・シロン」を彷彿とさせ、しかし決定的な違いは、これが「4人乗り(4ドア)」である可能性が高いという点です。
もしこれが実現すれば、「ブガッティ級の性能を持ちながら、4人で移動できる」という、現在のハイパーカー市場でも極めて稀なニッチを埋める存在になるのかもしれません。
Image:懂车帝
結論
家電メーカーがハイパーカーを作る――。
一昔前なら笑い話でしたが、スマートフォンのXiaomi(シャオミ)がEVの「SU7」で大成功を収めた今、その可能性を否定することはできません。
Kosmeraが単なる「夢のレンダリング」で終わるのか、それとも1,900馬力の咆哮とともに実車が現れるのか。
その答えは、2026年1月6日から開催されるCESのベールが脱がれる瞬間に明らかになります。
Image:Dreame
なぜ「掃除機メーカー」がハイパーカーを作れるのか?】
「掃除機とクルマに何の関係があるの?」と思うかもしれませんが、実は「高速回転モーター」と「バッテリー管理」において両者には技術的な親和性が存在します。
- モーター技術: ロボット掃除機の超小型・高回転モーター技術は、EVの駆動モーター開発に応用可能
- センサーとAI: 部屋の間取りを認識するLiDARやAIアルゴリズムは、そのまま自動運転やAIコーチ機能の基礎となる
かつてダイソンもEV開発に挑戦し、断念した歴史がありますが、Dreameはその夢を「Kosmera」という仮面を被せて実現しようとしているのかもしれません。
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もちろんエレクトリック関連技術に強みがあるからといって優れたクルマを作ることができるわけではありませんが、現在イタリアには「新興スーパーカーやハイパーカーメーカーの開発を請け負う」カロッツェリアが多数存在し(イタルデザイン、マニファットゥーラ・トリノ、カロッツェリア・トゥーリング、アレスなど)、ドリーミーがこういったコーチビルダーへと「車体部分の開発を委託し」そこへ自社の電動パワートレーンを組み込むというプロセスを採用することも十分に考えられます。
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参照:Carbuzz, Autoblog, etc.













