｜ フェラーリは一般に「損をしない投資」だと言われるが ｜
正直、ボクは当初「損失を200万円程度」だと見積もっていた
さて、よく巷で言われるのが「フェラーリは損をしない」という話。
今回はフェラーリ・ポルトフィーノを例にとって実際はどうだったのかを見てみたいと思います。
ぼくがこのポルトフィーノを購入したのは2023年7月で、この時点で（2019年モデルなので）「4年落ち」となっており、購入金額は諸経費含めて「2931万8630円」。
現代のフェラーリは維持費がほとんどかからない
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フェラーリ・ポルトフィーノ購入決定。つい1週間前までは契約を考えておらず、フェラーリ納車待ち中にまた別のフェラーリを購入することになるとは
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そしてこのポルトフィーノの所有期間はおよそ1年で、2024年7月には売却しているのですが、その間に車検を迎えており、車検にかかった費用は「13万4150円」にとどまっていて、所有期間を通じてこのほかに修理費用などはかかっていないため、純粋な1年間の維持費はこの13万4150円と自動車税の6万6500円のみ。
ちなみにフェラーリは「新車購入から7年間」メンテナンス費用等が無償となるパッケージが付帯されており、これのおかげで相当に維持費を安く抑えることが可能です（ポルシェに比較するとかなり維持コストが安価である）。
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人生初「フェラーリの車検」が完了。フェラーリは新車登録から7年間は消耗品の交換が基本的に無料、よってポルトフィーノ車検の総額はわずか134,150円に収まる
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このほか要したのは「任意保険」の31万4190円、ガソリン代、そしてちょっとしたカスタム費用くらいなので、任意保険が高いことを除けば「普通のクルマをそんなに変わらない」レベルの維持費だとも考えられます。
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フェラーリ・ポルトフィーノの任意保険を更新。前年よりも少し高くなって319,490円 / 年へ。昨今のインフレによって何もかもが「値上がり」することに
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フェラーリ・ポルトフィーノは1年乗って売却金額2300万円
そして1年乗ったあとで売却した金額は「2300万円」。
ちなみに1年間の走行距離は400kmくらいなので「ほとんど走っておらず」購入時そのままのコンディションで売却したと考えてよいかと思います（タイヤなど消耗品の劣化もほとんどない）。
ここでざっと「お金」についてまとめてみると・・・。
- 購入金額：2986万8630円
- 車検費用：31万4190円
- 自動車税：6万6500円
- 任意保険：13万4150円
- カスタム費用など：多く見積もっても1万円くらい
- 売却金額：2300万円
そして純粋に「購入した金額と売却金額」とを比較すると、その差は「686万8630円」。
1年乗っただけ、しかもほぼ距離を走っていないにしては大きな下落となっていて、「月あたり」だと57万2385に換算できるため、これはかなり相当な値下がりだと言えるかもしれません。
なお、このポルトフィーノについては「けっこう値が下がったところを」狙って購入し、短期間乗って売ったとしても「そこまで下がらないだろう」と考えての購入ではあったのですが、ぼくの予想では「売却時の損失は200万円くらいだろう」と踏んでいたところ、実にその3倍もの損失が出てしまったということになりますね。
ただ、いかに損失が出たとしても、「フェラーリを1台購入した」という”ヒストリー”がフェラーリ本社に残り、これは確実にプラスに働くため、この損失をもって「ぼくは今後の限定フェラーリを入手するための権利の”一部”を購入した」と捉えることも可能です。
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参考までに、ぼくが購入した個体は「ロッソ」という人気カラーではあったものの、オプション装着率が高くはなく、そして「ほぼカーボンファイバーなし」。
ステアリングホイールにもカーボンファイバーが用いられず、よってそのぶん購入金額も「安価」ではあったのですが、売るときも安価になってしまい、これがもし「購入時にカーボンファイバーはじめ、オプションがたんまり装着された車両を、たとえ高くても購入しておけば」売却時の値下がりを最小限に食い止めることができたのかどうかは不明です（ただ、ポルトフィーノの相場全体を見る限り、どういった仕様を購入していても確実に大きな損失が出ていたであろう）。
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