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「フェラーリは損をしない投資」は過去の話?ローマを買って7ヶ月で売却し「700万円の損失」。1ヶ月あたり100万円を失い「自分史上最速で価値を失ったクルマ」に

フェラーリ ローマ

| ただしこれは「ローマの絶対的な魅力や価値が下がった」というよりもスーパーカー市場全体の低迷によるところが大きい |

そしてその低迷は今なお市場に暗い影を落としている

さて、フェラーリは「損をしない」とは言われるものの、ポルトフィーノの売買によって「わずか1年で686万を失ってしまった」という話をお伝えしたばかりではありますが、今回はそれ以上に衝撃的な「ローマ」の売買について。

ぼくはこのローマを中古車として購入しており、購入は2024年9月、売却は2025年4月です。

そしてこのローマについても、ポルトフィーノ同様に「もう十分に下がったであろう」と判断して購入に踏み切ったものの、ポルトフィーノ以上に大きな損失を出してしまうわけですね。

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フェラーリ・ローマは 3123万6490円で購入、維持費はほぼゼロ

このローマは「3年落ち」、そして車検を通しての購入だったので所有期間中に車検はなく、そしてフェラーリは新車購入から7年間は基本的なメンテンス料が無料となるために「維持費はゼロ」。

正確に言うならば任意保険の285,000円、そして自動車税の6万6500円はかかっているものの、これらはどのクルマでも(金額の差こそあれど)必要となるものなので「ローマ特有」のものではなく、ここでは除外して考えてよいかと思います。

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フェラーリ・ローマの所有期間は「短期間」に終わる

そしてこのローマは「所有期間7ヶ月、走行僅か321km」という短い付き合いのまま売却してしまうことになるのですが(一回も給油してない)、その理由は「思ったよりも早く、別に(新車で)注文していた296GTBが納車されることになったため」。

よって想定よりも早くローマを手放すこととなったのですが、「想定よりも大きく」値下がりしてぼくを驚かせたのもこのローマ。

フェラーリ ローマを売却。所有7ヶ月、走行距離はわずか321km、一度も給油しないまま売ってしまうことに【動画】
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結論から言えば、購入金額が3123万6490円、売却金額が2420万円なので損失額は703万6490円、1ヶ月あたりのロスはなんと「100万5212円」。

これは正直いままでぼくが所有したどのクルマよりも「最速」での値下がり記録であり、想定していた「400万円くらい」を大きく越える損失を出すことに。

なお、この”予想外の”損失は「ローマの価値が下がった」というよりはスーパーカー市場全体の崩壊によるものだと考えるべきで、実際にそれまで好調であったランボルギーニ・ウラカン・ステラートなどの「希少モデル」も大きくその価値を失っています。

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ちなみにこのローマについて、ボディカラーが「ヴェルデ・ブリティッシュ・レーシング(つまるところレーシンググリーン)」、内装が「クレマ」という、フェラーリにしては非常に珍しいカラーコンビネーションなのですが、このカラーリングが(同様の希少カラーのローマを見る限り)売却額に大きな影響を与えたとも考えられず、やはりスーパーカー相場の下落が大きく関係しているのかもしれません。

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ボクのフェラーリ・ローマはこんな内装の仕様を持っている。やはり目玉は外装にあわせた「グリーン」の差し色である
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実際のところ、スーパーカーは「実需」がある乗り物ではなく、たとえば普及価格帯のミニバンやSUV、コンパクトカーや軽自動車のように「日常的な需要に下支えされて」市場を形成するのではなく「投機的な意思によって」市場が動いていると考えられ、そのクルマそのものの価値や魅力よりも、「投機商品としての魅力」が大きく影響し、競合するのは「株式や仮想通貨、金」といったクルマ意外の要素ではないかとも考えています(そしてそれらの要素の魅力が増せばスーパーカーの価値は下がる)。

ロレックス
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