| フェラーリ・ローマは非常に「使いやすい」クルマである |
さすがフェラーリが「セダンやミニバンのユーザーをも取り込みたい」と公言しただけのことはある
さて、フェラーリ・ローマのインプレッションをチョコチョコとUPしてゆきたいと思いますが、まず今回は「最低地上高」。
これは実際にローマに乗るに際して非常に重要な事項であり、さらにローマには「フロントリフター(フロントの車高を上げて段差をクリアしやすくするデバイス)」がオプションであっても用意されておらず、何かと気になる部分です。
さらにローマはデザイン上の理由でフロントオーバーハングが長くなっているのでスロープに突っ込んだ際にも「フロント先端中央を」擦る可能性が高くなっているわけですね。
フェラーリ ローマの最低地上高はこんな感じ
そこで各部の最低地上高を見てみたいと思いますが、もっとも「ヤバい」と思われるフロント先端部だとおおよそ16.5センチくらい。
もうちょっと奥に入ると14センチくらい。
フロントタイヤの手前だと11.5センチくらい。
ちなみに「ブレーキを踏むと」最低地上高が下がるので「実際の運転時ではこの限りではない」ことには注意が必要です。
そしてフロアだとだいたい12cmくらい(測る場所によっても差があり、ところどころボルトが出っ張っていたりするが、それを考慮すると11.5cmくらい)。
リアだと後輪直後で14cmくらい。
もう少し後ろでは16.5cmくらい。
リアディフューザーのフィン(タイヤ止めに当たりそうなところ)では16.5cmくらい。
後退中にブレーキを踏むとやはり車体が沈み込むので、実際には「もうちょっと低くなる」ものと思われますが、けっこう「高い」部類だと考えてよく、殆どの場合ではタイヤ止めの高さを機にする必要はないかもしれませんね。
参考までにですが、この「リヤの最低地上高」についてはポルトフィーノのほうがずいぶん低く、こちらは逆に「タイヤ止め要注意」。
その理由についてはローマでは(正確に言うならばポルトフィーノMから)マフラー(いわゆるタイコ)がなくなっており、そのぶんディフューザーの位置が高くなっているのだそう(ぼくはまったく知らなかったのですが、ご教示いただきありがとうございます)。
これによってオーナーにとっての使い勝手が向上していることはもちろんで、しかし軽量化並びに重量配分の改善、そしてディフューザーを深く取ることができるという性能面での向上が期待でき(さらにはサウンドも魅力的になっている)、確実に「最新のフェラーリは最高のフェラーリ」へと進化しているということになりますね。
なお、ポルシェは「最良の911は最新の911」と謳っていますが、エンツォ・フェラーリもまた「ベストなフェラーリは次に登場するクルマである」という言葉を残しています。
フェラーリ ローマの最低地上高を測ってみた動画はこちら
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