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| 2025年、ブガッティが到達した「史上最高」の到達点 |
一つの時代が終わり、また一つの時代が始まる
2025年、ブガッティはブランド116年の歴史の中で最も輝かしい1年を締めくくることとなり、記録的な生産台数を達成しただけでなく、20年にわたりスーパーカーの頂点に君臨した「W16エンジン」への華麗なる決別、そして次世代ハイブリッド・ハイパーカーへの完璧な橋渡しを完遂することに。
この「W16の終焉」につき、昨年には創業の地モルスハイムでのパレード開催、さらにラスベガスでは47台のヴェイロンが集結するという歴史的な祭典を経てその偉業を称えていますが、2026年に待ち受けるのは最新ハイパーカー「トゥールビヨン」の本格稼働です。
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ブガッティ「ヴェイロン」誕生20周年を祝う特別イベント「ル・プチツアー」開催。フランス・モルスハイムにオーナーが集結する
Image:Bugatti | ブガッティだけに「おもてなしも最上級」 | ブガッティ・ヴェイロン誕生20周年を祝う「ル・プチツアー」 ブガッティ・ヴェイロンは今年で20周年を迎えますが、その本拠地( ...
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この記事の要約
- 記録的1年: 2025年は史上最多の生産台数を達成。W16最終モデルが次々とオーナーの元へ
- W16の集大成: 公道最速ロードスター「ミストラル」と、サーキット専用機「ボリード」のデリバリーが本格化
- 新たな伝説: 2026年より、V16ハイブリッド搭載の「トゥールビヨン」が生産開始。1800馬力の新次元へ
- 究極の特注: 年間わずか2台限定の極秘プログラム「Programme Solitaire(プログラム ソリテール)」が始動
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ブガッティ究極のサーキットウエポン「ボリード」最後の一台がついに完成。開発開始から4年、W16の遺産を未来へと繋ぐ物語とは
Image:Bugatti | 限界を超える挑戦の終焉—ブガッティ・ボリードが残す伝説とは? | ブガッティ・ボリード「最後の一台」が示す意味 ブガッティのサーキット専用ハイパーカー「ボリード(Bol ...
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W16エンジンの有終の美と、新生V16への移行
2025年は伝説の8.0L W16エンジンを搭載した「最後」のモデルたちが主役となった年であり・・・。
- W16 Mistral(ミストラル): ブガッティ初の「453km/hオーバー」を誇るオープンロードスター。2025年2月より顧客へのデリバリーが開始され、究極の「風との一体感」を提供
- Bolide(ボリード): 1,600馬力を発揮するサーキット専用モンスター。2025年後半に最終生産分が完成し、オーナー向けに世界各地のサーキットで「Feeling The Track」イベントが開催される
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【ブガッティW16ミストラル】伝説の終章を飾る完璧なるロードスター、20年にわたり洗練させてきたブガッティのテスト工程とは?
Image:Bugatti | ブガッティW16ミストラル——伝説のロードスター、究極の品質評価へ | ブガッティは全車両に対し100%の総合評価を実施 ブガッティ「W16ミストラル」は、同ブランドが ...
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これらW16時代の終焉と並行し、モルスハイムの工場(アトリエ)は「Tourbillon(トゥールビヨン)」の生産に向けた大規模な改装を実施。
生産能力を従来の2倍に高め、2026年のデリバリー開始に向けて秒読み段階に入っている、とアナウンスされています。
なお、ここで注意を要するのは「生産能力が2倍になった」ということ。
トゥールビヨンはシロンの「半分」となる250台のみの限定生産ですが、にもかかわらず生産能力を拡充するということは、「(トゥールビヨンのオープンモデルの他に)まだまだニューモデルが登場する」ということを匂わせています。
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ブガッティがトヨタを出し抜く?ブガッティが次世代モデルへと固体電池(ソリッドステートバッテリー)を搭載予定、ハイパーEVを発売へ
| 超高性能EV時代を築く「固体電池」の衝撃 | この記事のハイライト:ブガッティが描くEVの未来図 衝撃の目標年: ブガッティは2030年を目処に、次世代モデルへ固体電池を搭載する計画を進行中 開発 ...
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車種概要:ブガッティが誇る「現在」と「未来」のスペック
最新のブガッティ・ラインナップは、内燃機関の限界と電動化の融合を体現しています。
主要モデル比較表
| 項目 | W16 Mistral (最終W16) | Bolide (サーキット専用) | Tourbillon (2026~ 新世代) |
| エンジン | 8.0L W16 クアッドターボ | 8.0L W16 クアッドターボ | 8.3L V16 自然吸気 + 3モーター |
| 最高出力 | 1,600 hp | 1,600 hp (98RON / レース用燃料使用時) | 1,800 hp |
| 0-100km/h | 2.4秒 | 2.2秒 | 2.0秒 |
| 最高速度 | 420 km/h (巡航) | 380 km/h (サーキット設定) | 445 km/h (スピードキー使用) |
| 生産台数 | 99台 (完売) | 40台 (完売) | 250台 (先行受注中) |
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ブガッティ・ボリードの最高速が発表時の500km/hから市販モデルでは380km/hへと引き下げられる。ブガッティが語るその理由とは
| ブガッティ・ボリードは特定環境のみでしか走行せず、その環境で発揮できない性能よりも、その環境で最大の性能を発揮させることに重点が置かれている | ボリードの開発もいよいよ大詰め、あと数ヶ月以内には ...
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究極のコーチビルディング「Programme Solitaire」
そして2025年8月に発表された「Programme Solitaire(プログラム・ソリテール)」は、ブガッティのさらなる高みを示すプロジェクト。
こちらからはすでに「第一弾」が登場し、次なるワンオフモデルのウワサも出ていますね。
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ブガッティの次なるワンオフモデルは「ヴェイロン」オマージュ?「ソリテール」プログラムによって伝説が20年ぶりに復活
| 近代ブガッティの始祖がついに最新の技術とデザインによって蘇る | 【この記事の要約】 ブガッティが伝説のハイパーカー「ヴェイロン」の誕生20周年を祝うワンオフモデルを開発中との噂 究極のカスタマイ ...
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- 年間わずか2台: 既存のプラットフォームをベースに、完全に独自のボディワークを施すワンオフ制作
- 第一弾「Brouillard(ブルイヤール)」: エットーレ・ブガッティが愛した馬の名を冠し、1600馬力のW16を搭載した世界に1台の芸術品
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【世界限定1台】ブガッティが「創業者の愛馬」に捧げた特別モデル「ブリュイヤール」公開。新たなコーチビルドプログラム「ソリテール」第一弾
Image:Bugatti | 新プログラム「ソリテール」から誕生した、唯一無二のクーペ「ブリュイヤール」 | 今後、ブガッティからは数々の「世界に一台」、唯一無二のハイパーカーが誕生しそうだ ブガッ ...
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市場での位置付け:ハイパーカーを超えた「Art de Vivre(生活芸術)」
ブガッティは今、単なる自動車メーカーから「世界一のラグジュアリー・ライフスタイル・ブランド」へと変貌を遂げています。
- ドバイのレジデンス: 「ブガッティ・レジデンス」の建設が進み、ブランドの世界観が居住空間にまで拡大
- ライフスタイル製品: 高級時計のJacob & Co.やアイウェア、さらにはミラノの「ブガッティ・ホーム」アトリエを通じ、ブガッティ車を所有していない層にもそのDNAを浸透中
- CEOメイト・リマックの視点: リマック社との統合後、電動化技術を「パワー」としてだけでなく「時代を超越するアナログな美しさ(トゥールビヨンの時計のような計器類)」と融合させる独自の路線を確立
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【100年後も美しい】ブガッティ・トゥールビヨンの内装が「あえてアナログ」を極めた”デザイナーが語る”理由とは【動画】
Image:Bugatti | ブガッティの設計思想は「時代を超越」している | この記事の要 不変の美学: 流行に左右されない「116年の伝統」と「未来」の融合 脱デジタルの衝撃: 液晶モニターを隠 ...
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2026年、ブガッティの「第二の黄金期」が幕を開ける
2025年はW16という輝かしい歴史への感謝を込めた「最高の幕引き」でもあり、しかしブガッティにとっての真の挑戦は2026年にあります。
100周年を迎える「タイプ41 ロワイヤル」へのオマージュモデルがウワサされ、そして最新のV16ハイブリッド「トゥールビヨン」のデリバリー開始。
過去の栄光を重荷にするのではなく、それを燃料にして未来へ進むブガッティの姿勢は、世界中の自動車ファンの共感を呼び続けることとなるのは間違いなく、これを支えるのが「100万ユーロ(約1.8億円)以下の車は作らない」という徹底した排他性、そして妥協なきクラフトマンシップ。
2026年、ぼくらは再び、物理法則を書き換えるような「走る芸術品」が路上を駆ける姿を目撃することになりそうですね。
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【美と速さの融合】ブガッティ「トゥールビヨン」のデザイン哲学:創業者の魂とヴェイロン / シロンからもたらされた知、隼をモチーフにした理由とは
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