
| あの「伝説」が電気自動車で蘇る |
珍車好きのボクとしては黙っていられない
1980年代後半から90年代にかけて、日本の自動車業界に旋風を巻き起こした日産の「パイクカー」。
Be-1、パオ、フィガロ、S-Cargoといった独特のモデルで構成され、「懐かしくて新しい」そのレトロモダンなデザインは、今なお世界中に熱烈なファン(通称:パイクフリーク)を抱えています。※ぼくもその一人である
そして今回、そんなファンの期待を裏切る(いい意味で)最新ニュースが舞い込んでおり、日産が欧州を中心に展開する予定の新型小型EV「Wave(ウェーブ)」が、これらパイクカーのデザインDNAを継承すると報じられています。
この記事の要約
- 新型EV「Wave」: 日産が2027年に欧州などで発売を予定しているエントリーEV
- デザインの源泉: 伝説の「パイクカー(Be-1、パオ、フィガロ、S-Cargo)」を現代的に再構築
- ベース車: ルノーの新型「トゥインゴ」とプラットフォームを共有し、低価格化を実現
- ターゲット: 都市部に住む若者や、個性的でオシャレな車を求める層
日産Waveは「ただの安いEV」ではない
今回の新型車Waveは、先に発表された新型マイクラ(マーチ後継EV)よりもさらに小型で安価なモデルとなりますが・・・。
1. 「パイクカー」の精神を宿すデザイン
日産欧州のデザイン部門は、今回のWaveを設計するにあたり、かつてのパイクカーからインスピレーションを得たと公言。
- 丸目のヘッドライト(Be-1風)
- キャンバストップの採用(パオ風)
- アール・デコ調の内装パーツ(フィガロ風)
など、機能性よりも「楽しさ」や「自分らしさ」を重視した、遊び心満載の一台になると予想されているわけですね。
2. ルノーとのタッグで実現する低価格
そしてこのWaveは、ルノーの新型「トゥインゴ」をベースに開発されることが決まっており・・・。
- バッテリー: 27.5kWhのLFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーを採用
- 航続距離: 約263km(WLTP)程度。長距離用ではなく、あくまで「スマートな街乗り」に特化
- 価格: 2万ユーロ以下(日本円で約360万円前後〜)を目指しており、手の届きやすい価格設定が魅力
車種概要:Waveとパイクカーの血統
そこでWaveが目指す方向性を、かつての名車たちと比較してみましょう。
| モデル | 時代背景 | Waveとの共通点 |
| Be-1 (1987) | 懐古趣味(ノスタルジック・モダン) | 丸みを帯びた愛くるしいシルエット |
| パオ (1989) | 冒険・旅行気分 | 自由なライフスタイル、実用的な可愛さ |
| フィガロ (1991) | 贅沢・クラシック・エレガンス | 所有する喜びを満たすプレミアムな内装 |
| Wave (2027) | 持続可能なレトロ・モダン | デジタルとアナログが融合した次世代コンパクト |
日本発売の可能性は?
現在、Waveは「欧州市場向け」として報じられていますが、日本国内でもサクラ(軽EV)の大ヒットや、昨今のレトロブームを考えると、導入される可能性は「低くない」のかもしれません。
特に「フィガロ」や「パオ」は、今でも中古車が高値で取引されるほどの人気モデルでもあり、もし「現代版パイクカー」としてWaveが日本に登場するならば、かつてのブームを凌ぐ旋風を巻き起こす可能性も。
そしてなにより、当時を知る人にとっては「日産が蘇った」と感じさせ、当時を知らない人に対しても「なんか日産は面白いクルマを作ってる」と興味を抱かせるきっかけともなり、もしかすると今の日産に最も必要なのがパイクカーのリバイバル、そしてスポーツカーを作るよりも投資効率がいいのがやはり「新生パイクカー」なんじゃないかと考えています。
Image:Renault
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結論:未来のEVは「エモさ」が勝ち残る
高性能なスペックを競い合う時代は終わり、これからは「どれだけ愛着を持てるか」がEV選びの基準となるのかも。
そう考えるならば、日産Waveは、まさにその「エモさ」の頂点を目指す一台になる可能性を秘めており、最新のテクノロジーを、かつての懐かしい思い出で包み込んだ存在となるのかもしれません(ルノーも”4”や”5”をリバイバルしており、これもまた日産に影響を与えた可能性がある)。
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参照:Autocar, NISSAN














