| ロールスロイスが「若者」にフォーカスしたクルマ、それがブラックバッジ |
「レイス」「ゴースト」に設定されるロールスロイスのギャングスタ仕様「ブラックバッジ」。
文字通りグリル、ドアハンドル、スピリット・オブ・エクスタシーまでもがブラックになるモデルですが、とくに「レイス・ブラック・バッジ」は”買い”だ、と金融ニュースサイトBloombergが指摘。
その理由としては、「通常モデルより400万円以上高いとしても」ということを前提に、そのルックスや出力向上ではなく希少性を指摘しています。
生産台数としては年間150台に限られ、これが長期的に考えると「良い投資」になると判断。
さらにゴースト(4ドア)ではなくレイス(2ドア)を推す理由として、ロールスロイスの2ドアモデルは「通常、オークションでは4ドアよりも評価が高い」と述べています。
実際の数字として2ドアロールスロイスの価値は過去10年に60%上昇したのに対しセダンのほうは25%の上昇にとどまる、とのこと。
さらにはブラック・バッジの特別仕様部分については手作業で行うために1台あたり70時間を要し、これが納期の長期化(3ヶ月)を招くとになって「希少性を煽る」ことになるうえ、「手作業」というドラマがさらなる付加価値を上乗せする、と見ているようですね。
Bloombergでは「特別版の車に限定物との認識がある場合は、標準モデルと比べて時間が経っても価値を保つ可能性が高い」としており、(クラシックカーでなくとも)自動車が投資の対象として考えられる時代に突入したか、という感じです。
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ワールドプレミアはグッドウッドとなるようですが、現在のゴーストとレイスに追加される形ですね。
搭載される6.6リッターツインターボエンジンは若干のパワーアップが施されて593馬力(プラス30馬力)となり、2560キロの巨体を0-100キロにおいて4.9秒で加速させる、とのこと。
エンジンのアップグレードのほか「デュアル・モード・エキゾースト」を搭載するのも特徴で、これを「ロー」に設定すると(音量が下がるのではなく)音質が低く通るバリトンに変化。
アクセルレスポンス、トランスミッションの設定も変更され、フラットで俊敏なコーナリングが可能となり、ブレーキも大径化されることで強力なストッピングパワーを獲得。
ボデイに用いられる塗装は何層にも重ねられた上で磨きをかけられており、市販車の中では最も黒く、深い「ブラック」を再現している、とのこと。
ルーフもブラック、そしてリアデッキはブラックレザーでカバーされているようですね。
ヘッドライトのインナー、そしてスピリット・オブ・エクスタシー(フライングレディ)、テールパイプ、フロントグリル、トランクトリムはブラッククローム。
内装ではブラックレザーをベースに明るいオレンジをアクセントとして使用。
ロールスロイスといえども「ブラックバッジ」の理想的なオーナーはこんな雰囲気、ということなのでしょうね。
タコメーターはなく、代わりに「あとどれくらい余裕があるか」を示すロールスロイス独特のパワーメーター。