| 新型キャデラック・エスカレードもまた「ラッパー御用達」となりそうだ |
5代目となるフルモデルチェンジ版、新型キャデラック・エスカレードが発表に。
初代エスカレードは「リンカーン・ナビゲーター」の対抗として高級SUV市場へと投入されていますが、その後もエスカレードは常に「高級」を追求しており、とくに4代目、5代目においてはビジネスエリート、そしてラッパーに好まれてきたことでも知られます。
そして今回の新型エスカレードについて、ここ最近ずっとキャデラックが好んで採用してきた「縦目」とは決別。
昨年に米国で発売され、2020年1月には日本でも販売が開始された「キャデラックXT6」風のデザインを採用したことが外観上の特徴です。
新型キャデラック・エスカレードのデザインはこうなっている
この角度から見るとよくわかりますが、なんとフロントグリルは「直立」。
空気抵抗なんのそのという大きな壁として屹立しており、フラッグシップとしての威厳を保っているようですね。
一方でテールランプは縦型を維持していて、キャデラックが「ディープ3Dレイヤー」と表現する複雑な構造を持ったもの。
プラットフォームとサスペンションは新設計となり、これによって「ボディサイズ以上に」新型エスカレードの室内は飛躍的に拡大。
3列シート仕様だと「3列目の足元は40%拡大し、このクラスでもっとも広く」、加えてカーゴスペースの容量は68%増加した、とのこと。
ちなみにボディタイプは「標準ボディに比べて40センチも長い」”ESV”も選べるようですね。
ヘッドライトの「水平」「横長」についてはXT6とよく似ていて、しかしよりスクエアな印象です。
グリルやトリムについては2種類のデザインがあるようですが、いずれにも共通するのは「縦型LEDデイタイム・ランニングランプ」。
これはキャデラックらしいところです。
なお、このホワイトの個体は新しく設定される「スポーツ」グレードだと思われ、メシュグリル、そしてクロームの代わりにブラックのアクセントが使用されており、ロールスロイスで言う「ブラックバッジ」的なポジションなのかもしれません(こちらはラッパー狙いなのだと思われる)。
ヘッドライトの内部構造はこんな感じ。
インナーには「Cadillac」の文字が刻まれます。
22インチホイールにも「Cadillac」。
新型キャデラック・エスカレードに採用されるエンジンは6.2リッターV8(420馬力)、もしくは3リッター6気筒ターボディーゼル(281馬力)。
新しく「左右独立懸架」となったリアサスペンション、マグネライドの採用によってドライバビリティ、そして快適性は「飛躍的に」向上しているようですね。
こちらはおそらく「プレミアム」グレード。
新型エスカレードではもっとも上に位置することになります。
新型キャデラック・エスカレードのインテリアはこうなっている
そしてこちらは新型キャデラック・エスカレードの内装。
なんといっても圧巻なのは合計「39インチ」サイズを誇るOLEDディスプレイ(これだけで相当なコストがかかっていそう)。
なお、このディスプレイはいくつかのセクションに分かれていて、メインとなるメーターは14.2インチサイズ、インフォテイメントシステムは16.9インチ、インフォーメーションディスプレイは7.2インチ。
カーナビゲーション利用時には、地図の表示はもちろん、しかしそれとは別に「メーター内に」矢印や方向性などの指示が表示される、とのこと。
そのほか、360度カメラやナイトビジョン(北米ではかなり重要視される)も装備されているようですね。
シートやトリムはアメリカ人の好むフルレザーで、そこへウッドやメタルの加飾を施し、アンビエントライト、ステンレス製のスピーカーグリルなど、欧州の高級SUVにも劣らない装備が奢られます。
カーオーディオはAKG製で標準だと19スピーカー、オプションの「AKGスタジオ・リファレンス」だとなんと36スピーカー+3アンプという構成に。
オプションだとリアシートエンターテイメント(12.6インチのモニターが2つ追加)が選択でき、USBやHDMI入力を備え、かつスマートフォンのミラーリングも可能(アンドロイドのみ)。
なお、近年のヴィーガン増加を考慮してか「ギデオン・ウイスパー・ベージュ」なるレザー不使用インテリアも選択できるようですね。
なお、画像からもわかるとおり新型エスカレードには「半自動運転」も装備。
これはLiDARマップデータ、正確なGPSシステムによって可能となったものだとされ、となると日本では「実装できない」装備なのかも。
現時点で新型キャデラック・エスカレードの発売日や価格については公表はなく、日本導入についても未定。
ちなみに現行エスカレードは日本国内価格13,770,000円に設定されています。