| 価格は不明、そしてフォードGTのデザインを完全に崩すことになるが需要はありそうだ |
マンソリーがフォードGTをベースとしたコンプリートカー、「Le MANSORY(ル・マンソリー)」を発表。
見ての通り「フォードGT」だと認識できる要素は残っておらず、その面影としてはルーフからリアフェンダーへと続くブリッジくらい(しかしこの形状も変更されている)。
ボディ全幅は5センチ拡大され、ボディパネルは「全ての部位に」手が入ることになり、とくにフロントは全く別のクルマへと変貌を遂げています。
なお、マンソリーはちょっと前にもランボルギーニ・アヴェンタドールSVJをベースにしたコンプリートカー「カブレラ」を公開していますが、こちらもまた完全に別のクルマへとイメージが変更されていますね。
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なぜ「ル・マンソリー」?
なお、名称の「Le Mansory」については由来が不明。
ただし、個人的には「ル・マン」にかけているんじゃないかと推測していて、というのも元祖フォードGTそのものがル・マンで勝つために作られたクルマだから。
そこでマンソリーは「ル・マン」と「ル・マンソリー」とで語呂を合わせたんじゃないかと考えているわけですね。
ちなみにアヴェンタドールSVJのコンプリートカー「カブレラ」について、もともと「カブレラ」はウラカンに与えられるはずだったと言われる名称。
これもやはりランボルギーニの伝統にのっとって勇猛果敢な闘牛の名前ではあるものの、なんらかの理由で「ウラカン」が採用され、しかしマンソリーはこの「カブレラ」をサルベージしたのだと考えています(マンソリー自体はドイツの会社なので、フランス語のル・マンソリー、スペイン的なカブレラを採用する理由が他に見当たらない)。
このル・マンソリーについては完全オリジナルデザインであるだけに「どこがどう(もとのフォードGTから)変わった」と説明することが非常に困難なクルマ。
単に「マンソリーらしい、派手でイカツいクルマ」としか表現のしようがないルックスですね。
ボディカラーの「ブルー」そしてホワイトのストライプについては、フォードに敬意を表したものだと思われますが、もちろんオーダーする人は事細かにカラー指定をできるものと思われます。
なお、リアウイングはボディの全幅内に収まるようですが、全長を超えてしまっているので、日本だと登録不可能ということになりそう。
そしてブラックに見える部分のほとんどはカーボンファイバー。
さらに、同じカーボンファイバーといえども様々な表情を持たせるのがマンソリー。
エンジンももちろんパワーアップされ、「徹底したチューニングによって」710PSへ。
見える部分のすべて、そして見えない部分のほとんどにも手が入っているようですね。
ル・マンソリーのインテリアはこうなっている
そしてこちらはル・マンソリーの内装。
マンソリー曰く「別次元の」カスタム可能性を追求したと述べており、ホワイトとブラックのアルカンターラをベースにゴージャスな印象へ。
インテリアにもボディカラーが反復され、サイドシル、そしてサイドステップには「Le MANSORY」のロゴ入り。
この「ル・マンソリー」はマンソリー30周年記念として三台のみが限定にて制作されるそうですが、価格については非公開。
加えて、ベースとなるフォードGTは手に入れようと思ってもそう簡単に入手できるクルマではなく、おそらくはフォードGTのオーナーによる「車両持ち込み」でのカスタムとなりそうです。
参照:MANSORY