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【ついに】テスラの未来は来るのか?チーフデザイナーが断言する「新型ロードスター」年内デモ実演と生産開始時期

イーロン・マスクがリマック・ネヴェーラが達成した世界新記録に対し、ただひとこと「LOL」とコメント。これを破るのは造作も無いという意思表示?
Tesla

| 8年越しの約束。テスラ「ロードスター」はついに実を結ぶのか? |

発表から今までの間に「ロードスター」のスペックはすっかり”普通”に

信じられないことにテスラが次世代のオール電化スポーツカー「ロードスター(Roadster)」を初めて発表してから、もう8年もの歳月が経過しています。

2017年の発表当時、この新型ロードスターは「EVパフォーマンスの新たな基準」として”世界中の懐疑論者を黙らせる”、まさにルールブックを書き換える存在になるはずだったわけですね。

しかし、その後のテスラはサイバートラックの発売やモデル3・モデルYの刷新、そして完全自動運転(FSD)の約束に時間を費やすままに時が過ぎてしまい、ロードスターは「ベイパーウェア(Vaporware:実現しない架空の製品)なのでは?」と囁かれるようになっていたことも事実です。

テスラ・ロードスター
テスラ・ロードスターは「発売が遅れて」いる間にスペックがどんどん陳腐化し、実際に発売されたとしても「遅れてきたパーティーの主役」のように注目されない可能性も

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しかしその不安を一掃する情報が今回報じられ、テスラのチーフデザイナー、フランツ・フォン・ホルツハウゼン氏がついに具体的な計画を明言することで大きく事態が動き始めることに。

テスラ・ロードスター

Image:Tesla

チーフデザイナーが語る「年内デモ実施」と「2年以内の生産」

長きにわたり待たれてきたロードスターですが、テスラのチーフデザイナーであるフランツ・フォン・ホルツハウゼン氏は、Podcast番組『Ride the Lightning』に出演し、最新のロードスター計画について以下のように語っています。

1-1. イーロン・マスクが予告した「史上最も壮大なデモ」は今年実現へ

今年初めにイーロン・マスクCEOが示唆していた、「史上最も壮大なデモ」は、依然として2025年内に実施する計画であるとホルツハウゼン氏は明言。

ただし、年内まで残り約10週間という状況で、実際にデモが実現するかどうか、世界中の注目が集まっています。

1-2. 顧客への納車は「2027年末頃」を予測

さらに顧客が実際にロードスターを受け取れる時期について追及されると、同氏は「間違いなく2年以内(Definitely within two years)」と回答。

これは、最初の納車が2027年の終わり頃になることを示唆していて、テスラがこれまで繰り返してきた納期遅延の経緯を考えるならば、このスケジュールが守られるかどうかは予断を許さない状況ではあるものの、チーフデザイナーによる具体的な言及は「一つの大きな進展」と捉えて良いのかもしれません。

テスラ・ロードスター
Tesla

再確認するロードスターの超絶スペックと「約束」の重み

新型ロードスターは、その遅延期間を通じ、期待値が天井知らずに高まっています。

テスラが公言している目標性能は当時こそ規格外ではありましたが、2017年の発表当時には「絵空事」でしかなかったスペックが、中国の自動車メーカーによっていとも簡単に(一部)実現されてしまっているのは「時代の流れ」であるとも言えそうですね。※発売を”引っ張りすぎた”ため、技術が新型ロードスターの予想スペックに追いついてしまっている

項目発表時のスペック備考
0-60mph加速2.0秒未満100km/h加速換算で2.1秒未満
最高速度250 mph (約402 km/h)超
航続距離最大 620 マイル (約998 km)
その他ロケット式スラスタ装備の可能性も示唆イーロン・マスク氏による言及

これらの数値は、もし実現すれば、市販車として自動車業界の常識を再び覆すことになり、しかしホルツハウゼン氏の言う通り、「スタジオの光の外で誰かがその実車を見るまで」は、すべてはただの「数字」でしかありません。

新型テスラ・ロードスター
Tesla

結び:技術革新と「信頼性」のバランス

テスラは自動車のイノベーションで知られる一方、「過剰な約束と、約束通りの納車・スペックの未達」でも有名です。

  • サイバートラック:当初の約束よりも遅れて登場し、航続距離と価格が当初の公約から変更
  • モデル2:投入が示唆されながらも、その計画自体がキャンセルされる
  • 自動運転の実現:いまだにその兆候は見られない
  • ロボタクシーの普及:現在は限られた地域にて、ドライバー付きで提供されるのみ

今回の新型ロードスターは、単なる新車発表ではなく、テスラという企業が「約束を果たすことができるのか」という信頼性を問う、試金石のようなプロジェクトになっています。

チーフデザイナーが「待つ価値がある」と断言する最終製品が、これまでのEV技術の進化を乗り越え、本当に世界を驚かせる"最高の続編"になるのか、それとも"失敗が許されないプロジェクト"としてさらに遅延を重ねるのか。

高性能EVの進化が著しい今、ロードスターの「未来」は、ビジネスや技術革新に対する「期待値マネジメント」の重要性を改めて示唆しているのかもしれませんね。

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参照:Ride the Lightning

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