｜ 一方でアウディやメルセデス・ベンツ、そして普及価格帯の欧州車の元気がない ｜
BYDも失速気味となり、やはり輸入車は「高価格帯」が人気であるようだ
さて、2024年5月の輸入車登録台数が公開。
全体としては昨年同月比で92％（17,088台）という数字ですが、この減少にはミニ、ボルボ、プジョー、ルノーといったランキング上位ブランドの落ち込みが影響しているように見えます（いずれも前年比で70％前後）。
なお、トップ10圏内で前年比を超えたのはBMWのみ（122.1％）なので、5月はいずれのブランドにとっても厳しい月になったと捉えてよいのかもしれません。
やはり日本の底力は強かった
一方、相変わらずの強さを発揮したのがプレミアムカーメーカーで、たとえばランボルギーニは前年同月比2.2倍、ロールス・ロイスは3倍、マセラティは1.2倍、キャデラックは1.4倍に。
もちろんすべてのプレミアムカーブランドが販売を伸ばしたわけではありませんが、大きく販売が落ち込むブランドは少なく、こういった日本市場の安定性は欧米の自動車メーカーにとって高く評価されているところです。
2024年5月の輸入車登録台数はこうなっている
| ブランド | 当月販売台数 | 昨年同期比 | 今年の累計 | 昨年同期比 |
| メルセデス・ベンツ | 3,885 | 99.6％ | 20,525 | 99.7％ |
| BMW | 2,791 | 122.1％ | 12,249 | 92.4％ |
| フォルクスワーゲン | 2,100 | 82.3％ | 10,790 | 101.1％ |
| アウディ | 1,885 | 93.2％ | 9,774 | 98.2％ |
| MINI | 798 | 68.7％ | 5,942 | 85.0％ |
| ボルボ | 823 | 76.6％ | 5,023 | 83.2％ |
| ジープ | 892 | 97.5％ | 3,755 | 79.0％ |
| プジョー | 425 | 75.8％ | 2,276 | 61.8％ |
| ポルシェ | 607 | 82.4％ | 3,752 | 119.0％ |
| ルノー | 373 | 72.6％ | 2,619 | 77.1％ |
| フィアット | 318 | 85.3％ | 1,580 | 88.4％ |
| シトロエン | 239 | 58.2％ | 1,260 | 50.5％ |
| ランドローバー | 526 | 71.0％ | 3,504 | 100.3％ |
| アバルト | 126 | 153.7％ | 633 | 131.3％ |
| アルファロメオ | 77 | 41.2％ | 451 | 63.0％ |
| ジャガー | 50 | 116.3％ | 277 | 93.6％ |
| フェラーリ | 113 | 104.6％ | 583 | 106.0％ |
| マセラティ | 100 | 117.6％ | 514 | 129.5％ |
| DS | 36 | 28.6％ | 204 | 58.0％ |
| ランボルギーニ | 49 | 222.7％ | 284 | 153.5％ |
| キャデラック | 38 | 140.7％ | 186 | 71.0％ |
| ベントレー | 48 | 85.7％ | 205 | 98.6％ |
| フォード | 20 | 87.0％ | 69 | 62.7％ |
| ダッジ | 5 | 35.7％ | 41 | 39.4％ |
| ロータス | 16 | 1600.0％ | 123 | 1230.0％ |
| マクラーレン | 20 | 142.9％ | 88 | 123.9％ |
| BYD | 95 | 67.4％ | 832 | 189.1％ |
| アストンマーティン | 52 | 126.8％ | 186 | 97.9％ |
| ロールスロイス | 27 | 300.0％ | 157 | 184.7％ |
| シボレー | 36 | 75.0％ | 253 | 81.4％ |
| アルピナ | 28 | 56.0％ | 188 | 172.5％ |
| ヒョンデ | 23 | 135.3％ | 313 | 157.3％ |
| ブガッティ | 0 | ％ | 0 | ％ |
| 合計 | 17,088 | 92.0％ | 90,672 | 93.1％ |
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参照:日本自動車輸入組合