| ボクとしては経験上「太いウインタータイヤ」をオススメ |
細いタイヤが悪い訳ではないが、ブレーキングまでを考えると太いタイヤのほうがコントロール性がいい
さて、タイヤ系ユーチューバー「Tyre Reviews」がウインタータイヤに関する最新動画を公開。
この動画のポイントは「ウインタータイヤは幅広がいいのか、それとも幅が細いほうがいいのか」ということですが、幅広のほうが接地面積が大きくていいという人、いや細いほうが荷重がかかって雪にめり込んでいいという人も。
ウインタータイヤのグリップは「幅」で変わるのか?
そして今回、このタイヤレビュワーは同じクルマに幅の異なる4本のタイヤを装着し、タイヤの幅とグリップとの関係を証明しようと試みることとなっていて、すべてメーカーはハンコック、しかし一番幅が狭い1本のみは銘柄が異なるためトレッドパターンにも差異があります。
ちなみにハンコックによると、幅や扁平率が変わると接地面積はこれだけ変わるのだそう。
そしてユーチューバーはこういった特設コースを用いてテストを行い・・・。
それぞれのタイヤで実際に走行します。
結局のところ、そんなに「差はない」
そして動画ではコースのラップタイムやブレーキングについてテストするものの、正直なところ優劣を判断することはできず、「総合的に見ると、一番細いタイヤが若干雪上での性能が優れる」というくらい。
ただし上述の通り、細いタイヤのみが異なる銘柄なので、その影響も無視できず、結局のところ「どれでも一緒」なのかもしれません。
ただ、一言にウインタータイヤとはいっても、氷上に強いタイヤ、雪上に強いタイヤ、そして「たまに凍結路や雪道を走る人のためにドライグリップも考慮したタイヤ」、あるいはウエット時のグリップも確保したタイヤなど様々な性質のものがあり、重要なのはタイヤの幅ではなく、自身がクルマを使用する環境にあわせ、適切なタイヤを選ぶ必要があるということだと思われます。
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さらに言うなれば、いちばん重要なのは「慎重な運転を心がけること」で、どんなクルマであってもタイヤの性能を超えて走ることはかなわず、しかし丁寧に運転すればまず制御不能になることもなく、よって「適切なタイヤ、適切な運転」を心がけるべきなのでしょうね。
ちなみにですが、以前に乗っていたBMW i3は非常に細いタイヤを装着していて、これは「転がり抵抗を小さくして航続距離を伸ばすため」なのですが、直径が大きいぶん接地面積が(縦方向に)広いため、結果的にはワイドタイヤと同じクリップを発揮するというのがBMWの言い分です。
ただしよくよく考えると「ワイドタイヤと同じグリップを発揮する」のと「転がり抵抗が少ない」という要素は矛盾しており(グリップが高いのであれば転がり抵抗も大きいはずである)、実際のところは「転がり抵抗が少なく、グリップもそのぶん小さかった」と認識しています。
というのも、雨天時には極端にグリップが低下し、さらに制動距離が異常に伸びるためで、そう考えると細いタイヤはドライやウエットには向かず、「常時積雪している環境」であればまだしも、そうでない(たまに降雪する程度の地域に住む場合など)場合は細いウインタータイヤを選ぶべきではないのかもしれません(ただでさえウインタータイヤはドライとウエット時のグリップが低い)。
幅広から幅細までのウインタータイヤをテストする動画はこちら
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参照:Tyre Reviews