| カシオの技術力は世界屈指のレベルにまで高まりつつある |
さて、限定発売された「フルメタル・カモフラージュG-SHOCK」、MTG-B1000DCM-1AJRを購入。
このフルメタル・カモフラージュG-SHOCKは2種類あり、ひとつはオリジナルG-SHOCKとも言える5000系を”フルチタン”にて再現したGMW-B5000TCM-1JR、そしてもうひとつがMT-GシリーズからリリースされたフルステンレスモデルのMTG-B1000DCM-1AJR。
両方とも期間限定生産となり、しかしすでに生産終了しているために「現在店頭にある分」つまり流通在庫限りで終了となります。
表面に加工されるのは「DLCカモフラージュ」
このフルメタル・カモフラージュGに施されるのはDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)加工と呼ばれるもので、「大中小」3つの円にて色調の濃淡を再現し、より「迷彩っぽく」見せていることが特徴。
加えて「ベタ」ではなくドットによる「網掛け」なので、立体感や高級感が感じられ、独特な表情に仕上がっていると思います。
この加工を行ったのはあ「カシオ山形工場」。
なお、メタルブレスなのでコマを詰める必要がありますが、コマを詰めたとしても「カモフラージュ柄に破綻が生じない」ように柄が調整されている、とのこと。
ちなみにブレスレットやベゼル、ケースの一部は「光沢」加工、そしてそのほかは「つや消し」加工。
通常の腕時計でいう「ポリッシュ」と「ブラシ仕上げ」風のフィニッシュを使い分けているということになりますが(カモフラージュ柄なので画像ではわかりにくい)、これが思いの外高級感を演出しているようです。
ブレスレット(バンド)の裏側はファインレジン製を採用した”レイヤーコンポジット構造”。※わかりやすく言うと樹脂が貼ってある
つまり金属むき出しではないということですが、これは「冬場でもさほど冷たく感じない」というメリットも。
バックルの中板、ブレスレットのコマとコマとのクリアランス、遊び、そして加工等どれをとっても30万円以上のセイコー・アストロンよりは「ずっと上」で、カシオもここまで来たか、という印象もあります(反面、セイコーは今まで何をやってたんだという気も)。
風防は「サファイアガラス」。
ちょっとカーブしていて、高級感も感じられますね。
ケースバックには「新コアガード構造」のマーク。
カーボンファイバー強化樹脂を使用した新しい構造を採用しています。
全体的に樹脂モデルでは出せないエッジを活用しており、「面」が強調されたデザイン。
ゴールドのアルマイトパーツがいいアクセントになっていて、メカメカしいデザインが好きはな人はうってつけだと思います。
難点があるとすれば「重い」こと。
これは装着感にも影響し、さらに落下したときの衝撃が大きいということも意味します(もちろんそのための耐衝撃構造ですが)。
MTG-B1000の機能はこうなっている
そしてここからはMTG-B1000の主な機能。
文字盤にはスモールダイヤルダイヤルが3つありますが、左の大きなものから見てゆきましょう。
ここの左半分には「曜日」「バッテリー残量」、右半分には「モード(ストップウォッチ、タイマー、アラーム)」、「サマータイム」が表示され、このスモールダイヤル左上には「ブルートゥース接続」、下側には「電波受信状態」表示があります。
モードについては、ケース左下のボタンを押すことで切り替えが可能。
次は上(12時位置)のスモールダイヤルですが、これは「現在地の時針(24時間表示)」、6時位置のスモールダイヤルは「ワールドタイムの時と分」、このスモールダイヤルの右上にあるのはワールドタイムの「AM/PM」。
こういったところを見るに、このGショックは「とんでもなくワールドタイムにこだわっている」ということがわかります。
なお、このMTG-B1000は「タフソーラー」つまり太陽光充電ができるので、電池切れの心配はナシ。
もちろん「充電切れ」はありますが、完全に充電が切れることは日常の仕様ではまず無く、充電が切れたとしても直射日光を当てておけば2時間ほどで十分な充電が可能となります。
なお、カシオによると、1日の使用のために必要な充電時間は「(ある程度バッテリー残量があると仮定して)50,000ルクス(晴れた日の屋外)で約8分」。
ちなみにGショック得意のバックライトですが、このモデルにはライトを点灯させるための「フロントボタン」がなく、ライトを点灯させるためにはケース右上のボタンを押すことに(点灯時間は2秒)。
このG-ショックは「電波時計」なので勝手に時刻をあわせてくれますが、スマートフォン専用アプリ「G-SHOCK Connected」を利用することでさらに迅速な時刻合わせがが能に(海外に行った際、なかなか現地の電波を拾わない場合など)。
まずはGショックとスマートフォンとをペアリングさせる必要がありますが、ペアリングが完了した状態でケース左下のボタンを0.5秒押し続けると、携帯電が拾った現地時間に時計側の時刻もセットされます。
なお、腕時計側で様々な設定を行うのは非常に困難(色々なボタンを操作しなくてはならない)ですが、このG-SHOCK Connectedを使用すればワールドタイムや日付設定などを簡単に行なえて非常に便利。
ちなみにこのMTG-B1000の説明書はこちら。
こちらはベースとなるMTG-B1000BD-1AJF。