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ゴードン・マレー、「GMSV」名義で自身のキャリア60周年を記念して2台の新型車を初公開へ。T.50/T.33とは一線を画す“特別なクルマ”

ゴードン・マレー、「GMSV」名義で自身のキャリア60周年を記念して2台の新型車を初公開へ。T.50/T.33とは一線を画す“特別なクルマ”

Image:Gordn Murray Automotive

| 2025年8月、モントレー・カーウィークでの世界初公開が決定 |

ゴードン・マレーはワンオフブランド「GMSV」立ち上げもアナウンス済み

世界的エンジニアであるゴードン・マレーが、自身の新ブランドGordon Murray Special Vehicles(GMSV)から、2台の全く新しい車両を(2025年8月15日に開催される「The Quail, A Motorsports Gathering」にて)発表すると正式にアナウンス。

これらのモデルは、従来のGordon Murray Automotive(GMA)製モデル、たとえばT.50やT.33とは異なり、より自由な発想で生み出される特別な車両となりますが、この「GMSV」についてはすでに立ち上げがアナウンスされており、そして今回の「2台」がそのプロジェクト第一弾ということになりそうです。

マクラーレンF1の設計者、ゴードン・マレーが新ビジネスとして「ワンオフモデル」の製作を発表。おそろしく高価になるものと思われるが、同時に「恐ろしく速い」のも間違いない
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GMSVとは何か? GMAとの違いは?

そこで「GMA=ゴードン・マレー・オートモーティブ」「GMSV=ゴードン・マレー・スペシャル・ヴィークルズ」についておさらいしてみると、その概要はざっと以下の通り。

項目GMAGMSV
ブランド理念7つのコア原則に基づいた開発顧客要望やマレー教授の夢を形に
生産台数限定ながらも小規模な量産ワンオフ、超少量生産、再解釈モデル
モデル例T.50、T.33未発表(2025年に2モデル登場予定)

GMAの7原則(例)

  • 完璧なドライビング体験
  • 軽量構造
  • 美しさの回帰
  • 顧客中心の体験設計

一方、GMSVではそれら原則に縛られず、「夢の車を具現化する場」としてのみ発足しています。

マクラーレンF1の設計者、ゴードン・マレーが「活動開始60周年」を記念してなにやら特別なハイパーカーを発表するようだ。おそらくはT.33のハードコア版、T.33Sだと見られるが
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もしかしてあの名車が現代によみがえる?

GMSVは過去の名車の再構築や“幻の1台”の製作にも前向きであるとされ、1992年の名車「マクラーレンF1 GTR」や、ゴードン・マレーが初めて手がけた公道車「LCCロケット」の再解釈が期待されています。

「毎月のように“ロケットをまた作ってほしい”という声をもらうけれど、単なる再生産は絶対にやらない。特別なものは、特別なままであるべきなんだ」
— ゴードン・マレー

60周年記念とル・マン勝利30周年のWアニバーサリー

なお、2025年は非常に「特別な年」でもあり、このタイミングで発表されるGMSVの2台には、こうしたアニバーサリーに関連するインスピレーションが含まれる可能性が高いのかもしれません。

  • 2025年はゴードン・マレーのキャリア60周年
  • 同時に、1995年のマクラーレンF1 GTR ル・マン優勝30周年

T.33sは延期、GMSVへ注力

GMAは、T.50の100台すべてを2025年7月までに納車完了予定だとも発表し、しかしその一方で「T.33s」の発表を延期すると述べ、「そこまでして」GMSVに注力するとなると、この2台は「いったいどんなクルマなのか」と気になりますね。

  • GMAの次期モデル「T.33s」は2025年後半に発表延期
  • 理由は「サマーシーズン中のイベント過密」と「GMSVモデルへの開発リソース集中」

ゴードン・マレーはかく語る

「60年もレースカーやロードカーを設計してきたなんて信じられないよ。グッドウッドでファンのみんなと振り返るのが楽しみだし、GMSVの新型車2台の発表でこの節目を一緒に祝えるのは本当に光栄だよ」

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参照:GMA

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JUN

2013年より当ブログを運営中。 国産スポーツカー、ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ等を乗り継ぎ現在に至ります。 単なる情報の記載にとどまらず、なにかしら自分の意見を添え、加えてクルマにまつわる関連情報(保険やメンテナンスなど)を提供するなど「カーライフを豊かにする」情報発信を心がけています。 いくつかのカーメディアにも寄稿中。

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