
Image:Gordn Murray Automotive
| 2025年8月、モントレー・カーウィークでの世界初公開が決定 |
ゴードン・マレーはワンオフブランド「GMSV」立ち上げもアナウンス済み
世界的エンジニアであるゴードン・マレーが、自身の新ブランドGordon Murray Special Vehicles(GMSV)から、2台の全く新しい車両を(2025年8月15日に開催される「The Quail, A Motorsports Gathering」にて)発表すると正式にアナウンス。
これらのモデルは、従来のGordon Murray Automotive(GMA)製モデル、たとえばT.50やT.33とは異なり、より自由な発想で生み出される特別な車両となりますが、この「GMSV」についてはすでに立ち上げがアナウンスされており、そして今回の「2台」がそのプロジェクト第一弾ということになりそうです。
-
-
マクラーレンF1の設計者、ゴードン・マレーが新ビジネスとして「ワンオフモデル」の製作を発表。おそろしく高価になるものと思われるが、同時に「恐ろしく速い」のも間違いない
Image:Gordon Murray Automotive | おそらくは「徹底的にこだわり抜いたエンジニアリング」をそのモットーとするであろう | そしていずれのクルマも「自動車業界にとっての重要 ...
続きを見る
GMSVとは何か? GMAとの違いは?
そこで「GMA=ゴードン・マレー・オートモーティブ」「GMSV=ゴードン・マレー・スペシャル・ヴィークルズ」についておさらいしてみると、その概要はざっと以下の通り。
項目 | GMA | GMSV |
---|---|---|
ブランド理念 | 7つのコア原則に基づいた開発 | 顧客要望やマレー教授の夢を形に |
生産台数 | 限定ながらも小規模な量産 | ワンオフ、超少量生産、再解釈モデル |
モデル例 | T.50、T.33 | 未発表(2025年に2モデル登場予定) |
GMAの7原則(例)
- 完璧なドライビング体験
- 軽量構造
- 美しさの回帰
- 顧客中心の体験設計
一方、GMSVではそれら原則に縛られず、「夢の車を具現化する場」としてのみ発足しています。
-
-
マクラーレンF1の設計者、ゴードン・マレーが「活動開始60周年」を記念してなにやら特別なハイパーカーを発表するようだ。おそらくはT.33のハードコア版、T.33Sだと見られるが
Image:GMA | おそらくは「これまでの活動」の集大成となる特別なクルマとなりそうだ | ゴードン・マレーはいくつになっても創作意欲に衰えが見られない さて、マクラーレンF1の設計者にして現在は ...
続きを見る
もしかしてあの名車が現代によみがえる?
GMSVは過去の名車の再構築や“幻の1台”の製作にも前向きであるとされ、1992年の名車「マクラーレンF1 GTR」や、ゴードン・マレーが初めて手がけた公道車「LCCロケット」の再解釈が期待されています。
「毎月のように“ロケットをまた作ってほしい”という声をもらうけれど、単なる再生産は絶対にやらない。特別なものは、特別なままであるべきなんだ」
— ゴードン・マレー
60周年記念とル・マン勝利30周年のWアニバーサリー
なお、2025年は非常に「特別な年」でもあり、このタイミングで発表されるGMSVの2台には、こうしたアニバーサリーに関連するインスピレーションが含まれる可能性が高いのかもしれません。
- 2025年はゴードン・マレーのキャリア60周年
- 同時に、1995年のマクラーレンF1 GTR ル・マン優勝30周年
T.33sは延期、GMSVへ注力
GMAは、T.50の100台すべてを2025年7月までに納車完了予定だとも発表し、しかしその一方で「T.33s」の発表を延期すると述べ、「そこまでして」GMSVに注力するとなると、この2台は「いったいどんなクルマなのか」と気になりますね。
- GMAの次期モデル「T.33s」は2025年後半に発表延期
- 理由は「サマーシーズン中のイベント過密」と「GMSVモデルへの開発リソース集中」
ゴードン・マレーはかく語る
「60年もレースカーやロードカーを設計してきたなんて信じられないよ。グッドウッドでファンのみんなと振り返るのが楽しみだし、GMSVの新型車2台の発表でこの節目を一緒に祝えるのは本当に光栄だよ」
あわせて読みたい、GMA関連投稿
-
-
マクラーレンF1の設計者、ゴードン・マレーが「活動開始60周年」を記念してなにやら特別なハイパーカーを発表するようだ。おそらくはT.33のハードコア版、T.33Sだと見られるが
Image:GMA | おそらくは「これまでの活動」の集大成となる特別なクルマとなりそうだ | ゴードン・マレーはいくつになっても創作意欲に衰えが見られない さて、マクラーレンF1の設計者にして現在は ...
続きを見る
-
-
ゴードン・マレー率いるGMAがT.33のハードコアモデルにして最終版、「T.33s」を発売予定。T.50とT.33は2028年に生産が終了し次世代モデルへシフトすることにも言及
Image:GMA | GMAはいずれのモデルについても短期間での完売を繰り返しており、このT.33sも同様であろう | おそらくその価格は4億円をくだらないであろうと推測されているが さて、マクラー ...
続きを見る
-
-
ケーニグセグ創業者とマクラーレンF1の設計者、ゴードン・マレー両者が自身で購入した超限定19台のレアモデル、ザガート AGTZ ツインテールとは?
Image:agtztwintail | 【限定19台】ザガート AGTZ ツインテールをケーニグセグ創業者とゴードン・マレーがオーダー | この「非日常」感がハイパーカー設計者の心を掴む 2024年 ...
続きを見る
参照:GMA