| ケータハムらしさを定義するあのデザインを捨てた新世代ケータハムには大きな期待が寄せられる |
現時点ではケータハム・プロジェクトVについてわかっていることはほとんどない
さて、英国のスポーツカーメーカー、ケータハムはつい先日「新しいデザイナーを迎え、新しい電動化モデルを発表する」とコメントしたところですが、今回はついにそのティーザーサイトをオープンさせています。
現在はスポーツカーブランドといえども電動化の道を避けて通ることはできず、ポルシェはすでにピュアエレクトリックモデルを発売しており、フェラーリ、ランボルギーニも完全電動車のリリースを控え、そして(スポーツカーブランドではないものの)同じ英国ではベントレーそしてロールス・ロイスも電動化へ向けて大きく舵を切っています。
なお、現在のケータハムの販売台数であれば、「EUの定めた、2035年以降にガソリン車の販売を禁止する」という法令の対象外(つまりガソリン車を継続販売できる)となるのですが、ケータハムは現在本社を移転し、生産規模を拡大する意向を持っていると伝えられるので、今回の電動モデル発表につき、いずれは「対象外」になるということを見据えての対応なのかもしれません。
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ケータハムの電動車の名は「プロジェクトV」
現在、このケータハムの新しいピュアエレクトリックスポーツは「プロジェクトV」と呼ばれていますが、これはもちろん仮称であり、実際の発表時にはまた別の名が与えられるものと考えられます。
そして最も驚かされるのはそのシルエットであり、現在のケータハムのクルマからは想像できないような「フルボディ(しかもルーフまである)」を持っており、前後のフェンダーラインはかつての「ケータハム21」を連想させます(ただし、ケータハム21はオープンモデルであったが、プロジェクトVはクーペである)。
ケータハムは、このプロジェクトVについて「ドライバーにフォーカスし、軽量で、運転するのが楽しい」「大胆な新しいデザインを表現する」「電動パワートレインを搭載したスポーツカーの本質」だと述べており、おそらくは今回、コンセプトカーがまず先に公開され、その後には実際に発売へと移される可能性が大きそう。
ケータハム・プロジェクトVのデザイナーは「ライカン・ハイパースポーツ」をデザインした人
ケータハムは新しい時代を迎えるに際してアンソニー・ジャナレリー氏をデザイナーとして迎えていますが、同氏はWモータース「ライカン・ハイパースポーツ」「フェニア・スーパースポーツ」といった未来的なクルマをデザインした人物です。
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ただ、アンソニー・ジャナレリー氏はその後自身のデザイン事務所を興し、そこでリリースされたのが「デザイン1」。
自身名義で発表されたクルマがこういったレトロなデザインを持つということを鑑みるに、実際には未来的なデザインよりも懐古調デザインのほうが得意なのかもしれませんね。
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参照:Caterham