| ロータスは「電動化」「SUVやサルーン」を投入しているものの、そのブランドの中心的価値は常にスポーツカーである |
しかし現時点の市場は「ピュアエレクトリックスポーツ」に対し冷ややかである
さて、ロータスが計画している新型EVのひとつ、「タイプ135(もちろん市販時には別の名称を採用)」とされるニューモデルのティーザー画像/動画を公開。
いずれも「ロータス・セオリー」というキャッチコピーが見られ、中にはロータスのF1マシンを用いた動画もあり、そこでは「ダブルウィッシュボーンサスペンション」「ミドシップ」が強調されているため、今回発表される新型車(あるいはそれを示唆するコンセプトカー)についてもこれら「ロータスのセオリー」を踏襲した、ロータスらしいスポーツカーになるものと思われます。※このタイプ135については、技術的な問題によって発売が2027年に延期されるとコメントされているので、今回予告されているクルマは初期段階のコンセプトカー、あるいはタイプ135とはまったく別の新種なのかもしれない
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現在ロータスは大きく変わりつつある
ロータスは現在「完全電動車メーカー」への移行を目指しており、しかし今すぐにはそれを実行することが難しいため、その「過渡期」のクルマとしてエミーラを投入していますが、これは発売される前から「EV世代へと移行するまでの一代限りのクルマ」として企画されており、このエミーラのライフがつきた後、ロータスは全ラインアップをEVとする計画を持っています。
現在は「エレトレ」そして「エメヤ」が新世代商品として投入され、今後はタイプ134と呼ばれるコンパクトSUV、さらにタイプ135と称されるスポーツカーを投入していったんのラインアップが完結することについても言及されていて、つまりその頃にはもう「ぼくらの知るロータス」ではなくなってしまうわけですね。
It’s all led to this.#TheLotusTheory pic.twitter.com/0soTH8cYrv
— Lotus Cars (@lotuscars) September 6, 2024
ロータスの新しい電動スポーツカーはどんなクルマに?
現時点でこのタイプ135に関する情報は限られているものの、新設計のエレクトリックアーキテクチャを採用することが報じられ、バッテリーはシート後方に「縦」に積まれるチェスト型を採用する可能性が大(以前の計画から変更されていなければ)。
そしてこれが今回ティーザー動画で示される「ロータス伝統のミドシップ」ということになるのだと思われますが、ティーザー動画では可動式リアスポイラー、スリムなテールライト、カムテール風のリアエンドを確認可能。
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— Lotus Cars (@lotuscars) September 9, 2024
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なんか面白いことになってきたぞ。ロータスが「ロータスらしい、他社とは異なる」電動アーキテクチャを発表。中国資本を得て一気に前に進みそうだ
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このタイプ135はロータスにとって、MGサイバースターや完全電気自動車となって来年に発表されるであろう新型ポルシェ・ボクスターの強力なライバルとなる一方、同社のの中核モデルになると見込まれており、今年初め、ロータスグループのコマーシャルチーフ、マイク・ジョンストン氏以下のようにコメントしています。
「私たちはこれをブルズアイと呼んでいます。ブランドの中心には常に軽量スポーツカーがなければなりません。それが、スポーティな特徴を持つ他の製品を作るための信頼性を与えてくれるのです。」
たしかに一連のティーザー動画では「ロータスの原点回帰」が示されており、よって間もなく発表されるであろう新型車あるいはコンセプトカーには大いに期待したいところでもありますね(ただしどれだけの軽量性を維持できているのかについては一抹の不安が残る)。
It’s all led to this.
— Lotus Cars (@lotuscars) September 11, 2024
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参照:LOTUS