メルセデス・ベンツ日本が「AMG GT」のトップグレード、「AMG GT R」を発表。
価格は2300万円、ポルシェ911ターボ、911GT3、マクラーレン540C、ランボルギーニ・ウラカンRWD、フェラーリ・カリフォルニア、アウディR8、ホンダNSX、アストンマーティンDB11などと近い価格帯。
メルセデス AMG GT Rのスローガンは“Handcrafted by Racers.“となり、メルセデスいわく「公道走行可能なレーシングカー」。
特徴として下記を掲げています。
・ 完全受注生産モデル
・ 数々のレースで輝かしい成績を残すAMG GT3の技術を惜しみなく投入
・ メルセデスAMGとして初めて4輪操舵システムを搭載
エンジンはほかのGTモデルと同じくV8ツインターボ(ぼくの好きなホットインサイドV/M178)。
ただし過給圧は1.2から1.35へと引き上げられ、出力は585馬力(AMG GT Sと比べても+75馬力)に。
トランスミッションは7速DCTで、これもほかGTモデルと同様です(ただし1速はワイド、ファイナルギアはクロス化)。
外観におけるほかモデルとの相違点はやり過ぎ感さえ漂うほどの「AMGパナメリカーナグリル」。
これはメルセデスの量産車としては「初採用」とのことで、それだけAMG GT Rが特別なモデル、ということを意味します。
エアロダイナミクスについては”アクティブエアロ”を装備していますが、下記動画でわかりやすく解説。
そのほかワイドフェンダー、専用ブレーキキャリパー(イエローもしくはレッドペイント)、ルーフもカーボンファイバー製となり、大型リアウイングやミシュランパイロットスポーツカップ 2、リアアクスルステアリングなど数々の特別/専用装備が与えられており、かなりコストパフォーマンスの高い仕上がりに。
なお軽量化にも力を入れており、マフラー(-5.9キロ)、セラミックディスクブレーキ(-16.7キロ)、カーボンファイバー製トルクチューブ(-13.8キロ)含め、トータルでなんと90キロのダイエットに成功。
0-100キロ加速は3.6秒、最高速度は318キロとアナウンスされており、スペック的にも「最強GT」に仕上がっています。
単純な加速で言えばポルシェ911ターボ(2160万円)が3.0秒、マクラーレン540C(2188万円)が3.5秒、ホンダNSX(2370万円)が3.0秒となっており、これらよりは劣ることになりますが、加速や最高速よりも「ハンドリング」を楽しむモデルであることは間違いなく、サーキットでその真価を発揮しそうですね。
ちなみにベースモデルのAMG GTですら相当に凶暴なサウンドを発しており、となると「R」の名がつくからには凄まじいサウンドを発するであろうことも容易に想像できます。
メルセデスAMG GT Rがマウント・パノラマのコースレコード樹立。やはり実力は相当なもの?
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