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【狙い目のデイリースーパーカー】新車のポルシェ911よりも中古のマクラーレンGT?2000万円を切る個体も登場、”中古GT”が今アツい理由

マクラーレン

| 高年式中古でも比較的安価、はじめてのスーパーカーオーナーにも安心 |

マクラーレンGTはライバルと比較しても“アリ”な選択肢

スーパーカーと聞いて、多くの人が「高嶺の花」「走る芸術」「非日常」といったイメージを持つかもしれません。

しかしマクラーレン「GT」は少し異なるスタンスを持っており、これは“毎日乗れるスーパーカー”として開発された、実用性とが刺激が両立された1台です。

そしてこの「GT」につき、現在中古市場での価格が下がっており、狙い目のモデルになっているとしてぼくの中で話題に。

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▶ スーパーカー×実用性=マクラーレンGT

2020年に登場したマクラーレンGTは、それまでの「サーキット前提」だったモデル群とは一線を画す存在で、アメリカ市場を強く意識し、長距離移動や日常使用にも適した設計がなされています。

もとはというと、(570Sを快適志向に振った)570GTを発売した際、この評判がすこぶるよく、そこでマクラーレンはあらたな可能性を求めて「さらに快適で、実用性の高い」モデルを投入しようと考え、そこで開発・発売されたのがこのGTであると言われます。

そしてアメリカ市場を狙った端的な仕様としてわかりやすいのが「ゴルフバッグが2つ載る(ただしゴルフバッグの形状による)」というラゲッジルームで、これは(C8コルベットが登場するまで)スーパーカーには望み得ないものであったと認識しています。

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  • フロントリフト機能で段差や傾斜に対応
  • スーパーカーでは珍しい大容量ラゲッジスペース(約570L)
  • 上質な本革/アルカンターラ内装、パノラマルーフも選択可
  • 縦型7インチディスプレイ搭載のインフォテインメントも標準装備
  • ラゲッジ容量はフロント 150リットル、リア 420リットル

▶ スペックももちろん“マクラーレン”

スペック内容
エンジン4.0L V8ツインターボ
最高出力620馬力
最大トルク630Nm
0-100km/h加速約3.2秒
最高速度約326km/h
トランスミッション7速DCT(デュアルクラッチ)
駆動方式後輪駆動(RWD)
前後重量配分42.5 / 57.5
ボディサイズ全長4,685mm × 全幅1,925mm × 全高1,215mm
車体重量1,530kg

このとおりマクラーレンGTはスーパーカーとして申し分の無いスペックを誇っており、しかもただ速いだけでなく、専用サスペンションによる快適性も特筆すべきレベル。

同じV8を積む720Sと比べて遥かにしなやかで、街乗りでもストレスがなく、さらにはフェラーリのカタログモデルやベイビーランボルギーニといったライバルが持ち得ない「ディへドラルドア」を採用し、「スーパーカーとしての華」も備えます。

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▶ マクラーレンGTの中古市場での価格は?

マクラーレンGTの新車価格は、グレードやオプションによって異なりますが、2019年6月の発売当初の価格は約2,695万円。

現在販売されている最新モデルの新車価格帯は、約2,645万円~2,823.3万円となっています(2025年5月10日現在、意外と価格が上がってない)。

中古車市場においては、年式や走行距離、装備などによって価格が大きく変動するものの、おおよその価格帯としては、1,700万円前後から3,000万円くらいですが、雰囲気的には「2,200万円〜2,300万円台が多い」といった感じであり、「発売後5年以内のスーパーカー」としては異例の求めやすさとなっていて、新車のポルシェ911とも競合する範囲にまで下がっています。

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マクラーレンGTの主なグレードと新車価格(発売当時の2019年式モデル):

  • GT: 2,645万円
  • パイオニア: 2,823.3万円
  • リュクス: 2,823.3万円

マクラーレンGTの中古車価格例(2025年5月10日現在、カーセンサーより):

2019年式、走行1.4万km、1,680円

2020年式、走行0.6万km、1,853万円

2021年式、走行0.7万km:2,228.2万円

2022年式、走行1.2万km、2,102万円

2023年式、走行0.3万km:2,390万円

2023年式、走行0.9万km:2,455万円

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多くの車両は走行距離が少なく、マクラーレン正規ディーラーで整備された認定中古車も豊富なうえ、中には延長保証付きの個体もあり、初めてのスーパーカーオーナーにとっても安心な選択肢。

こうやって見ると2回目の車検を迎えようという年式が極端に安く、そこから後では「あまり価格は変わらない」という印象もあって、2023年式あたりを購入し、車検前に売ってしまうという選択もアリなのかもしれません。

▶ まとめ:マクラーレンGTは未来の“名車”になるかもしれない1台

将来、マクラーレンが電動化へ本格的に進む中で、このピュアなV8ツインターボGTは最後の“アナログ感”を味わえるモデルとして注目される可能性も。

「スーパーカーに乗りたいけど、普段乗りとしても使いたい」。

そんな夢を叶えてくれるのが、「マクラーレンGT」であり、高級SUVよりもエキゾチックで、フェラーリよりも気軽、そしてランボルギーニよりも実用性に富むという、そんな“ちょうどいい”スーパーカー。

マクラーレンGTはまさにいまが買いどきなのでは、とも考えています。

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