| 一見地味に見えるが、このロールスロイス・ドーンのいたるところにまで手が入っているようだ |
さて、ここ最近積極的にワンオフモデルや特別仕様車を発表しているロールスロイス。
今回は日本のオーナーの発注による「ロールスロイス・ドーン”The Kita”」が紹介されています。
このロールスロイス・ドーン”The Kita”は、表参道にある高級レジデンス(マンション)「The Kita」に由来しており、このレジデンスに複数階の部屋を持つオーナーからの発注なのだそう。
エクステリアには「The Kita」の精神を反映
ちなみにこの高級レジデンス「The Kita」は建築家である隈研吾氏の設計によるもので、竣工と引き渡しは2020年7月に行われています。
そして引き渡し時期を考慮すると、このオーナーは引き渡し直後よりロールスロイスとのワンオフモデル製作の交渉に入ったのだとおもわれますが、ドーン”The Kita”に採用されるボディカラーは「シルバーヘイズ」。
これはThe Kitaの中核をなす構造材をイメージしたほか、直射日光化ではThe Kitaの「スクリーンルーバーや建物内部のディテール」と同様に、ブロンズ色での反射が見られる、と紹介されています。
ちなみに、写真に写っている人物はオーナーではなく隈研吾氏。
インテリアも「The Kita」がモチーフ
このロールスロイス・ドーン The Kitaのインテリアカラーはセルビーグレーのレザーをベースに、セルビーグレー、アークティックホワイトとブラックのトリムという組み合わせ。
な、ダッシュボード上のパネルはセルビーグレーからブラックへと変化するグラデーション仕上げ(The Kitaのシルエットがある)。
キックプレートには「Handbuilt in Goodwood, England, for The Kita」の文字。
なお、トノカバーはThe Kitaのエントランスロビーの羽目板をイメージしたロイヤルウォルナットが使用され、コーチドアを開くと内蔵されている「傘」もインテリアカラーにあわせた特別色が用いられているようですね(この傘は、持ち手やシャフト、本体カラーなど、パーツごとに細かいカラー指定ができる)。
まさに高級レジデンス「The Kita」のエッセンスがここに凝縮された一台というイメージですが、本プロジェクトについては、下記の通りコメントを発しています。
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「このようなプロジェクトのコンサルティングを行うのは初めてですが、伝統的な職人技への敬意と自然素材の良さを引き出したいという思いを共有するロールス・ロイス社のためにできたことを誇りに思います。ロールスロイスは、高級レジデンスである「The Kita」のエッセンスを車の美学に取り入れ、「The Kita Tea Hous」』のオーナーが周囲の都市環境を取り込むことを可能にしました。最終的にこの車が東京の路上で見られることを大変光栄に思います。」
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