| プジョーはちょうどル・マン参戦用のハイパーカーのティーザー画像も公開したところ |
プジョーが「その歴史上、もっともパワフルな」市販車、508PSEプラグインハイブリッドを発表。
今回発表された5ドアリフトバックのほか「ワゴン」も用意されるといい、パワートレインは1.6リッターターボ+8速AT、さらにエレクトリックモーター2つを組み合わせて4輪を駆動します。
これによって360馬力を発生することになりますが、0-100km/h加速は5.2秒、最高速度250km/h(リミッター介入)というスペックを誇ります。
プジョーは今後ハイパフォーマンスカーを強化?
なお、このPSEとは「プジョー・スポーツ・エンジニアード」の頭文字で、メルセデス・ベンツ「AMG」、BMW「M」、レクサス「F」のようなポジションだと思われ、つまりはハイパフォーマンスカーをリリースする部門ということになりそうです。
ただしプジョーの場合は環境性能も重視しており、エレクトリックモードのみで42キロの距離を走行できるのが大きな特徴。
さらには「コンフォートモード」を備え、これを選ぶと足回りが柔らかくなり、よりリラックスした走りができるようになる、とのこと(出力特性もマイルドになるようだ)。
逆に「スポーツモード」を選ぶとステアリングレスポンス、スロットル、サスペンションがよりハードに移行し、「フェイクサウンド」も強化されるようですね。
搭載されるバッテリーは11.5kWhで、この搭載によって室内空間や荷室を犠牲にはしていないとされ、充電にかかるのは家庭用コンセントからで7時間、7kWh充電器経由だと2時間のみ。
ボディカラーはセレニウムグレー、パールホワイト、ネラブラックの3色で、それぞれにグリーンのアクセントが入るそうですが、オフィシャルフォトのような派手なグラフィックは(市販モデルには)採用されないものと思われます。※ただしプジョーは「GTI」シリーズでは前後でカラーの異なるツートンを採用したくらいなので、実際にこのカラーが用意されないとは限らない
専用パーツとしてフロントウイングレット、リアディフューザー、20インチホイール(ミシュラン・パイロットスポーツ4S装着。超ツライチ!)が与えられ、なんともアグレッシブなルックスへと変身していますね。
ちなみにプジョーは、ル・マン24時間レースに新設される「ハイパーカークラス(LMH)」への参戦を表明しており、パートナーのトタルとともに開発中のレーシングカーのティーザーイメージを公開しており、今後「パフォーマンス寄り」に移行する可能性を示唆しています。
インテリアも「PSE」仕様
このプジョー508PSEプラグインハイブリッドのインテリアもやはり「専用」の仕様を多く持ち、ナッパレザーとアルカンターラをベースにグレーとグリーンのステッチが採用に。
もちろんプジョー得意の「iコクピット」が採用され、さらにはデジタル式のヘッドアップディスプレイも装着済み。
なお、ステアリングホイールのトップがフラットなのは、デジタル式メーターの視界を妨げないように、との配慮です。
そのほか、10インチサイズのタッチ式インフォテイメントディスプレイ、フォーカル製オーディオシステム、ドライバーズシートにはヒーターそしてマッサージ機能も備わることに。
加えてオートマチック・エマージェンシーブレーキ、ナイトビジョン、レーンデパーチャーワーニング、アダプティブクルーズコントロール等の運転支援機能も満載され、このあたりはさすがプジョー、といったところですね。